対抗戦折り返し 立大相手に快勝/関東大学対抗戦Aグループ

2024.10.14

 対抗戦も4戦目を迎え、群馬県太田市で立大戦が行われた。前半は、相手の好ディフェンスに苦しめられ、26ー15で試合を折り返す。後半は徐々に流れを持っていき、点差を突き放し最終スコア57ー15で勝利した。

◆10・12 関東大学対抗戦Aグループ(太田市運動公園陸上競技場)
▼対立大戦
◯明大57{26ー15、31ー0}15立大

 前半7分、立大にペナルティーゴール、直後に先制トライを許し異様な空気が漂った。しかし13分、スタンドオフ伊藤龍之介(商2=国学院栃木)のロングパスを左ウィング海老澤琥珀(情コミ2=報徳学園)が受け、空いたスペースを狙ってステップを切り、初トライを決めた。「きれいにボールをつなげてくれて、練習でやってきたことが出せて良かった」(海老澤)。28分、敵陣22メートル付近でのマイボールスクラムから、順目に展開し右センター秋濱悠太(商4=桐蔭学園)が相手ディフェンスを交わしインゴールに飛び込んだ。「FWがいいテンポで出してくれて、平(翔太・商3=東福岡)もいいところに持ってくれたので、単に突っ込むのではなく、スペースを見つけていけたのはすごく良かった」(秋濱)。直後の29分、キックオフからのファーストフェーズで左ロック田島貫太郎(政経4=東福岡)が自らボールを持ち出し、自陣からBK顔負けのランを魅せゲイン。すると素早くBKに展開し最後は海老澤が自身2トライ目を決めた。そして42分、相手のペナルティーにより敵陣22メートル付近でのマイボールラインアウトから、モールを組み、崩れることなくフッカー西野帆平(文3=東福岡)がグラウンディング。26ー15でハーフタイムを迎える。

 BK編成を大きく入れ替え臨んだ後半。後半開始3分、平翔に代わり左センターに入った伊藤龍が相手のキャッチミスに反応。ドリブルを織り交ぜランニングしインゴールを陥れた。「後半の立て直しのゲームメイクや、ゲインラインのところで小さなパスをつなぐところはすごく良くできた」(伊藤龍)。さらに11分、フルバックからスタンドオフに移った萩井耀司(商1=桐蔭学園)からロングパスを受け、竹之下仁吾(政経2=報徳学園)が右中間に飛び込む。その後も途中出場の田中景翔(文2=常翔学園)、金勇哲(営4=大阪朝鮮)がそれぞれトライを挙げ、43分に秋濱が2トライ目を決めたところでノーサイド。後半40分間は5トライ、無失点の完璧な試合運びとなり、明大の修正力の高さを証明する試合となった。「前半は苦戦してしまったが、それを後半で修正できたので良かった」(ナンバーエイト木戸大士郎主将・文4=常翔学園)。

 次戦の相手は筑波大。夏の対戦では敗北を喫している相手であり、選手たちはリベンジに燃えている。「筑波は夏合宿で負けている相手なので、 チャレンジャーの気持ちを持って、自分のやることをしっかりやって頑張っていく」(萩井)。夏に苦汁を飲まされた相手に対して、雪辱を果たす明大の姿に期待したい。

[木曽琴乃、佐藤比呂]

試合後のコメント

西野
——今日の試合テーマを教えてください。
 「この1週間は『プラスアルファ』っていうのをテーマにしていて、1つの動きが終わった後、もう1個働くっていうところを意識していました」

田島貫
——モールのトライを振り返ってみていかがですか。
 「ずらすモールをしているので、それを対策してくれるかなと思って、最初は真っすぐモールを組んでいたんですけど、エッジのプレイヤーが頑張ってくれて、そのままヘッドアウトして切り返せて、みんなで取ったトライだったのでうれしかったです」

木戸
——立大のディフェンスはいかがですか。
 「脅威ではないと思っていたんですけど、ロールアウェイのところでレフェリーと認識の違いがあって、そこで自分たちの仕事ができなかったっていうのはありました」

伊藤龍
——対抗戦ここまで振り返っていかがですか。
 「すごくいい成長、一回一回の試合で成長できていて、すごくいいゲームが続けられているなと思います。もう10月は試合がないので、11月の頭に向けて今まで以上の準備や相手に対しての対策、それ以上に自分たちの一つ一つの細かい部分で、試合だけじゃなくて練習からレベルアップできるように準備していければいいかなと思います」

海老澤
——後半から改善した点はありますか。
「チームのメンタル面だったりとか、少し早めに動いたりとか、そういう意識の部分が変われたのかなと思います」

秋濱
——最上級生として意識したことを教えてください。
 「結構下級生が多いんですけど、言い方は良くないですが我が強いやつが多くて、そこまで僕がリーダーシップを取らなくても勝手にやってくれる選手が多いので、 4年生だからという気持ちはあまりなかったです。でもしっかりキャプテンとして、チームがバラバラになった時にまとめる仕事をしなくちゃいけないなという風には思っていました」

萩井
 ——高校以来のフルバックの出場でしたが、どのような意気込みで臨みましたか。
 「特に何も考えていなかったんですけど、後ろからしっかり指示を出すことと、BKでコミュニケーションを取って、スタンドオフともコミュニケーションを取って、安定したゲームメイクを作っていこうかなと考えていました」

物部耀大朗(商2=中部大春日丘)
——後半から入って、意識したことはありますか。
 「僕が求められているのはキャリーのところだったのでコンタクトのところとか、前に出たいっていう風には思っていました。後半入っていい形で終われたので、そこは良かったです」