攻守かみ合い勝利を収める ファーストリーグ全勝へ王手/エイワ杯関東大学リーグ戦

 春の秩父宮杯関東大学選手権でも苦戦を強いられた中大との一戦。攻撃の得意な相手に守備に徹する時間も多くなったものの、得点のチャンスを逃さずに決め切った。キルプレーや、相手の6人攻撃などでピンチも訪れたが、GK渡邊周(文4=武修館)の好セーブがさく裂し、中大を相手にわずか2失点に抑えた。残す東洋大戦で勝利すればファーストリーグを全勝で終えることとなる。

◆9・8~12・1 エイワ杯関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ他)

1013 対中大戦(東大和スケートセンター)

〇明大6{3―0、2―1、1―1}2中大

 「(中大は)フォワードが上手くて得点力がすごいことはみんな分かっていたので、守りから入ろうという意識で挑んだ」(FW亀本純門・文4=白樺学園)。その言葉通り、第1P序盤は相手の怒涛(どとう)のシュートラッシュ。しかし、攻撃をしのぎ切り開始約4分、FW城野友咲(政経1=駒大苫小牧)が先制点を獲得した。開始9分半にもFW小桑潤矢(営1=埼玉栄)がシュートを決め、明大は2連続得点を果たす。その後のキルプレーも無失点で終えると、残り5分で亀本のシュートも決まり、第1Pで3得点。好調な出だしとなった。

 続く第2Pでは開始約5分もの間、防戦が続き、その末に相手ゴールが決まる。この失点を「相手のシュートより少し早く動き出してしまったところがあった」(渡邊)と振り返るが、その後、キルプレーが連続する場面で好セーブを何度も見せた。キルプレーが明けると、互いに攻撃が決まらない時間が続く。しかし開始17分、FW西脇颯(文3=武修館)が均衡を破った。「1年生の城野がいいパスを出してくれたので、これは決めるしかないと思った」(西脇)。ゴール前の混み合っているところで、パックを押し込み決め切った。さらに残り時間が1分に差し迫る中、FW寺内理雲(政経1=駒大苫小牧)も亀本のパスを受け得点を重ねた。

 攻守がかみ合い勢いづく明大。第3Pでは攻守の激しさが増し、互いにキルプレーの時間が生じた。しかし開始約13分、残り10秒で明大のキルプレーが終わるというとこで失点。その後も攻防が続き、残り時間約3分半のところで中大がタイムアウトを取った。タイムアウト明け、相手がGKを下げて6人攻撃へシフトしたタイミングでまさかのキルプレーに突入。ピンチに陥ったかと思われたが、亀本が守備が手薄になった相手のゴールへダメ押しの1点を獲得。残り時間も相手の得点を許さず、試合を終えた。

 ファーストリーグの山場の一つであった中大戦で、無事に勝利を収めた明大。「守りの部分が収穫だった。東洋大も(攻撃が)速いと思うが、今日のプレーをすれば間違いなく勝てると思うのでこのプレーを続けられるように頑張りたい」(亀本)。残す東洋大戦で勝利を収め、ファーストリーグ全勝を狙う。

[中川美怜]

試合後のコメント

亀本

――試合を振り返っていかがですか。

 「プラン通りに進めることができた、ほぼ100点に近い試合だと思います」

――第1Pに3得点という先週の法大戦と同じ展開でしたが、いかがでしたか。

 「法大戦では3点差から追い付かれたので、今日は気持ちを第1Pからもう一度振り出しに戻った感じでやろうと第2Pに挑みました」

渡邊

――ご自身の良かったところはどこでしょうか。

 「キルプレーもシュート数も多い中で第3P、最後まで集中力を切らさず、終わるまでしっかり守り切ることができたので良かったと思います」

――ここまで全勝ですが、チームの雰囲気はいかがですか。

 「全員しっかり朝から起きて体を動かしたり準備して、いい意識で試合に向かえているのかなと思います。中大対東洋大でPSSへ行ってしまって東洋大の勝ち点が少し減ってしまっている中で、全勝でここまで迎えられたことはすごくチームでいい意識を保ちながら2次リーグにも向かえますし、次の東洋戦に向かえるのかなと思います」

西脇

――得点の場面を振り返ってみていかがですか。

 「自分は泥くさいプレーが持ち味なので、きれいにというより自分の持ち味とした泥くさいところ、キーパーがちょっと油断するようなところからしっかり狙えたので、そこは自分の強みを生かした100点のゴールだったと思います」

――セット間で話していたこととや意識していたことは何ですか。

 「自分たちはどんどん中で(アタッキングゾーンで)プレーすることとどんどん走って(体で)当たっていい流れを持ってくるセットなので、それを崩してしまうといい流れを持ってこれないので、足を動かしてどんどん当たってというということを、ピリオドの始めと終わりはずっと意識して声がけして、5人全員がそのプレーをしていたので良かったと思っています」