残り2秒に泣く 大熱戦の末に敗北/関東大学1部リーグ戦

 1巡目では出だしでつまずき、5点差で敗れた神大との再戦。その反省を生かし、前半から終始一桁点差で試合は進んでいく。後半では明大がリードする時間も増え、残り5秒で同点という白熱の展開に。しかし残り2秒で神大がシュートを沈め、ホイッスルが鳴った。明大にとって大きな敗北となった。

◆8・24~11・3 第100回関東大学1部リーグ戦(白鴎大大行寺キャンパス他)
▼10・13 対神大戦(日体大世田谷キャンパス)
明大60{16-20、8-12、21-18、15-12}62神大〇

 スターターは、PG森田稀羅(営2=北陸学院)、SG越田大翔(政経4=仙台大明成)、SG武藤俊太朗(政経2=開志国際)、PF伊藤治輝(政経4=桐光学園)、PF小河原幹太(営4=八千代松陰)

 1巡目で惜しくも敗れた神大に対し「(神大との)1戦目も昨日の試合も、入りが悪かったので1度スターターを代えようとなった」(森田)と普段とは違うスターティングメンバ―で試合に挑んだ。開始15秒で神大に3Pシュートを決められ先制を許すが、すぐに武藤の3Pシュートで試合を振り出しに戻す。伊藤を筆頭に積極的にシュートを放ち、リバウンドにも飛び込んでいく姿が目立った。「リバウンドで今までにないくらいみんなファイトしていた。それを継続していけばより勝てるチームになる」(武藤)と着実な成長を見せる明大。第2Qに入ってからも集中力の高いディフェンスで、神大の山本を中心とするハイスピードな攻撃に食らいついていく。終盤、神大に連続得点を許したものの、8点差で前半を折り返した。

 第3Qが開始するとすぐに、明大の猛追が始まる。伊藤や越田、森田が次々とシュートを沈め、開始3分ほどで同点に追い付いた。強度の高いディフェンスで相手の得点を許さず、武藤のレイアップシュートで逆転に成功。しかし神大も3Pシュートを高確率で沈めて粘りを見せる。再び点差が8点に開いたが、PG平松克樹主将(情コミ4=福岡大大濠)のブザービーターがさく裂し、5点差まで詰めて試合は勝負の第4Qへ。

 第4Qは両チームともゴール下で激しい攻防戦を繰り広げ、得点が入らない時間が長く続いた。神大に均衡を破られる形で得点を許した明大だったが、越田のゴール下と3Pシュートが決まりさらに詰め寄る。そして残り5分となった頃に森田の3Pシュートで逆転。越田の3Pシュートが再び決まり、差を4点に広げた。このままリードを守り切りたい明大だったが、神大の中島のシュートが決まると、その後神大にバスケットカウントを取られてしまい、58―59とリードを許す。さらにファールでフリースローを与え、点差は2点に広がった。残り13秒で再びタイムアウトをとり、勝ち筋を探る明大。タイムアウト明けに森田からのパスを受けた伊藤がシュートを沈め、同点にこぎ着けた。神大がタイムアウトをとる。タイマー表示は残り5.5秒。延長戦に突入かと思われたが、神大の保坂が残り2秒でシュートを決めた。2点差で敗北を喫した。

 「最後に出ているメンバーとしてチームを勝たせる責任もあるし、そこで自分がやるという気持ちでいないとチームは勝てない」(森田)。悔しい経験を重ねることで、得られる成長もあるだろう。敗戦が続き、1巡目で負けたチームに対してもリベンジが必要になる局面に差し掛かっている。悔しさをバネにリーグ後半戦で勝ち上がれるか。

[春田麻衣]

試合後のコメント
武藤
――次戦で改善したい課題を教えてください。
 「もったいないミスがまだ少しありました。そこを減らしていけば自分たちのポゼッションも増えると思うので、そういうミスは減らしていきたいです」

――次戦の山梨学大戦への意気込みをお願いします。
 「負けが続いていますが、リーグ戦はまだ長いので一戦一戦集中して頑張っていきたいです」

森田
――試合を振り返っていかがですか。
 「神大が強いのは分かっていましたが、1戦目で負けて(今回は)しっかり勝とうということだったので、最後ああいうふうに負けて悔しいです」

――今試合で良かったところはどこですか。
 「離されても諦めずにいられたところです。(明大は)すぐに雰囲気が落ちてしまうところがありますが、そこでもう1回上げて、こういう競った試合ができたのは良かったと思います」