内藤、100本の矢と集中力の勝負!/百射会

1999.01.01
内藤、100本の矢と集中力の勝負!/百射会
 100本の矢を射続け、その的中数で順位が決まる百射会。約7時間もの間、淡々としかし集中力を切らさず己と向き合う。この記録会に本学からは内藤が挑戦した。

 「楽しみたい」と試合前に語っていた内藤。100射中83本を当て、入賞には及ばなかったものの、安定した当たりを見せた。途中疲れが見受けられる場面もあったが、最後まで集中を切らすことはなかった。

 100本の矢を射るのは並大抵の精神力、体力ではない。1本1本を丁寧に射ることは前提である。しかし同じ射形でありながら、当たりは乱れる。ここに「自分の未熟さを感じて悔しい」(内藤)と語る。15連中、17連中と的中を重ねることに重きを置くのではない。「1本1本を自分の思い通りに射ること、結果はおのずとついてくる」(内藤)と試合を振り返り、次回への課題も見つけることができたようだ。

 長時間集中力を保ち続けることは難しい。オンとオフの切り替えが重要になる。今回「介添えの柳原(文3)先輩が立ちに入る際、毎回声をかけてくれた」(内藤)と言う。柳原の「いつも通り気楽にいけ」という言葉は練習の時にもかけてもらうそうだ。普段の調子を発揮することの難しさを感じさせられた。

 「調子が下がると視線を高くし、気持ちを落ち着かせた」(内藤)と100射を射る過程の中で、弓道に対するどん欲な姿勢を見せた。

 これからの練習で技術面はもちろんのこと、精神面の成長を図る。「6月の関東インカレでチームの中軸となり、優勝を目指す」と張り切る内藤に期待だ。