成蹊大に逆転され、無念の敗北/関東秋季交流戦

2024.10.10

 前半は明大らしい水球を繰り広げたが、後半は波乱の展開となった。序盤から攻めの姿勢で押し気味の激しい戦いを繰り広げた明大。しかし後半に向かうにつれじわじわと相手のペースに追い込まれてしまい、最終的に6-7と僅差で悔しさが残る敗戦を喫した

9・21〜10・6 関東秋季交流戦
9・29 対成蹊大戦(順大さくらプール)
明大6{3―2、2―3、1―2、0―0}7成蹊大◯

 勝利まであと一歩であった。第1Pでは良い立ち上がりを見せ、普段と同じように明大らしい攻めるプレーで3―2と1点差をつけリード。続く第2Pでは成蹊大のペースが上がり、一進一退の攻防を繰り広げた。前半について新主将の筒井将登(営3=明大中野)は「1P目は流れも良く、自分たちのやりたい水球ができた。2P目は、 相手に追いつかれてきてはいるものの、みんなが盛り上がっていて1P目ほどではないが継続はできていた」と振り返った。

 しかし第3Pから流れが一変する。明大は果敢に攻めるも、相手の堅固な守備に阻まれなかなかシュートが決まらない苦しい展開が続いていた。そんな中隙を突かれたことで得点を2点連続献上、逆転を許してしまう。それでも劣勢の中で、敵の防衛の薄さを利用した宇津野貴大(営3=明大中野)の単独シュートは会場を沸かせた。第4Pでは点を奪われることはなかったものの、疲労や焦りも影響し、得点できず6―7で敗北。「自分たちが押されている時に声出しをしきれなかったり、点を決めきらないといけない時に決めきれないという状況があった」(澤原大雅・理工1=明大中野)「練習でやっていたことを出せば勝てる相手だったが、疲労であったり、 普段慣れていない大きなプールで自分たちの水球ができなかったのが敗因かと」(筒井)と今回の試合について分析した。

 相手のペースに飲まれてしまったことなどが課題となったが、来週は順位決定戦が控えている。「次の試合まで1週間しかないが、今日の試合をすぐに振り返って、チームでもう1回話しながら、次確実に勝ち切れるように練習していきたい」(澤原)と準備を万全にして挑む新シーズン。課題を克服しながら白星を重ねた新体制でのさらなる活躍に期待だ。

[菊池紗更]

試合後のコメント

筒井

――新体制初黒星ですが、これについていかがですか。

 「負けたくない相手ですし、負けてはいけない相手に負けたということは、しっかり危機感を持ってやっていかないと、と感じています。気を引き締めます」

――次回に向けての意気込みをお願いします。

 「今回の試合で反省点が数多く出たので、修正できるようにしっかりとその原因を分析して練習に活かしていきたいと思います」

澤原

――新体制での練習の雰囲気についていかがですか。

 「1年生や2年生が積極的に発言できる機会が今までよりも増えたような気がしているので、下からしっかり声をかけてチームを盛り上げられるようにしていきたいと思います」

――新しい番号についてお聞かせください。

 「自分の新しい番号は以前深山選手がつけていた番号で、深山選手は力もあって泳げる選手だったので、自分も深山選手のように泳いで大事な時に点を決めきれる選手になりたいと思います」