湯浅、08年好調スタート/明治神宮外苑クリテリウム大会

1999.01.01
湯浅、08年好調スタート/明治神宮外苑クリテリウム大会
 日本学生自転車競技連盟創立70周年を記念して昨年から始まった今大会は、現在唯一の東京都心部で行われる大会。2回目の今回は、ツール・ド・フランスで5回の優勝を誇るベルナール・イノー氏をゲストに迎えた。学生だけでなく小中学生やマスターズのレースもあり、多くの自転車好きが盛り上げた。

 昨年の覇者である湯浅は、07年度ロードシリーズで好成績を重ねてきた選手たちが走るグループ1で、連覇を達成した。シーズンの前哨戦で狙い通りの優勝、快調な漕ぎ出しだ。

 1.5kmを20周という長い距離にも関わらず、集団が固まりなかなか点差がつかない展開。「最後上位を取らないと勝てないと思った」と言うように、しっかりラスト半周でトップを独走し優勝を決めた。ゴールした瞬間、右手を突き上げた。

 オフ明けまもない試合での好成績の裏側には、冬のウエイトから早めに切り替えた、外を走る実戦を意識した練習があった。コンディションもしっかりとベストな状態で、普段は気さくに話す姿からは想像できない2連覇への執念が感じられた。「今日勝てて自信がついた。今年の目標はインカレ制覇」。 08年、湯浅の眼差しに迷いはない。

☆クリテリウムとは?

 “CRIITERIUM”というラテン語は、「基準」を意味するギリシャ語”criterion”から来ていて、自転車競技の世界では、「都市型ショートサーキット・ロードレース」を指す言葉として定着しています。

 オリンピックや世界選手権などで行われる本格的なロードレースが、原則として1周12km以上で起伏を伴うコースで実施されるのに対して、「クリテリウム」は1周800mから10kmまでの都市型周回路で行われます。ヨーロッパでは根強い人気と伝統があるだけでなく、近年は豪州やアジアなど世界的にも盛り上がりを見せています。周回数の設定により、初心者から上級者まで幅広くエントリーできること、1周に要する時間が短いので、観客が何度も選手を見れることなど、なじみ易いレース形態です。

 はじめてクリテリウムを観戦しましたが、レースの迫力、観客の盛り上がりがすごく、楽しむことができました。特別な知識がなくても見ごたえのあるイベントだと思います。来年はあなたもぜひ!!