筑波大に序盤攻め込まれ 課題となる立ち上がり/関東大学1部リーグ戦

 筑波大との2巡目の対戦を迎えた。第1Qからゴール下に鋭いドライブを許し、3Pシュートも積極的に打たれてしまう。前半終了時点で20点差をつけられ、厳しい戦いを強いられる。第3Qには勢いを取り戻したかのたように思われたが、差は埋まり切らず敗戦となった。

◆8・24〜11・3 第100回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)
▼10・6 対筑波大戦(白鴎大 大行寺キャンパス)
明大63 {13-27、12-18、21-12、17-21} 78筑波大◯

 スターターは、PG平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)、SG針間大知(情コミ3=福岡大大濠)、SF武藤俊太朗(政経2=開志国際)、PF小河原幹太(営4=八千代松蔭)、PF伊藤治輝(政経4=桐光学園)

 「向こうは1巡目(明大戦)を落として、絶対負けられないということで第1Qからガツガツきていた」(小河原)と、開始から相手の強度に圧倒された。黄(筑波大)を中心としたインサイドへの果敢なアタック、坂本(筑波大)には3Pシュートを効率的に沈められ、リズムに乗った出だしを許してしまった。チームファールもかさみ、明大のペースに持っていけず。第2Qに入っても相手の流れを断ち切れなかった。

 だが、後半に入ると本来の得点パターンを取り戻す。伊藤、武藤らがペイントアタックを仕掛け、塚田の3Pシュートで一気に点差を縮める。後半開始直後から追い上げ、第4Q残り7分ごろには最大20点差を4点にまでしてみせた。しかし逆転とはならず。最終盤、積極的にシュートを放つもなかなか決まらない時間が続き、リバウンド争いにも苦しんだ。序盤が重く響き、63ー78でゲームセットとなった。

 1巡目で白星を挙げた相手だったが、今試合は苦戦を強いられた。勝敗を分けたのは数点差時のフィニッシュ力。リーグ全体として接戦が多い今シーズンは、明大のみならず、土壇場のシュート精度の向上がカギになっていきそうだ。「うちも決めるところは決め切って、相手に決めさせない、タフショットを打たせることをチームの一丸となってやっていきたい」(小河原)と、次戦へ意気込んでいる。明大は1巡目に好ゲームを多く見せ上々の成績を残しただけに、かかる期待は大きい。ここからもう一歩、成長を遂げられるか。

[橋本太陽]

試合後のコメント
小河原
――接戦が続いていますがいかがですか。
 「上位チームに競った試合を結構したと思いますが、その力はあっても勝ち切れないというところが一つ課題になっています。自分たちの目標を達成するには、そういう落としてはいけないところは勝ち切っていかに1点でも多く取るかが大事だなと思っています。乗っている誰かに任せるのではなく、チーム力が問われますし、やはり自分たち4年生がしっかり最後まで試合をメイクして引っ張り、1点でも多く取ることを意識して頑張っていきたいです」

――ここまでのご自身のプレーを振り返っていただけますか。
 「自分自身は点を取ったりガツガツやるプレーではなくて、リバウンド、留学生を抑えること、そういうスコアに残らないところをやらないといけない。それが自分の仕事だと思っています。後半もまだまだ留学生がいるチームも残っていますし、リバウンドを取らせない、体を張るというところでチームを下から支えられればなと思います」