法大と激闘の末勝利/エイワ杯関東大学リーグ戦

 エイワ杯関東大学リーグ戦5戦目の相手は強豪・法大。立ち上がりは上々だったものの、中盤から調子を崩し相手に追いつかれてしまう。それでも最終盤になんとか立て直した明大は、シーソーゲームを制し白星でこの試合を終えた。

◆9・8~12・1 エイワ杯関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ他)
▼10・6 対法大戦(東大和スケートセンター)
〇明大6{3―0、0―2、3―3}5法大

 第1Pは我慢の時間が続いた。明大も法大も攻守交代の連続であり、一歩も譲らぬ展開であった。試合が動いたのは12分。正確に受け渡しされたパスをゴール正面に待機していたFW大竹広記主将(営4=白樺学園)がシュート。さらにルーキー達も見事な連携を見せる。DF藤田泰睦(政経1=八戸工大一)とFW城野友咲(政経1=駒大苫小牧)からアシストされたパックをFW寺内理雲(政経1=駒大苫小牧)がゴール。「ティーゾーンから藤田がパスを出して、城野もいい感じで走ってくれたので、サイドでパスをもらって結果決められたのでよかった」(寺内)。そしてパワープレーのチャンスを逃さずFW小桑潤矢(営1=埼玉栄)の大学初ゴールでリードを広げ、3―0で第1Pは終了した。

 しかし第1Pが順調だったのもつかの間、第2Pでは歯車が狂う事態に陥る。明大は相次ぐ反則によりキルプレーの時間が伸び、連続で2点を奪われる展開に。「(第2P以降が押され気味になったのは)やはり反則からの失点が目立っていたから」(大竹)。そして第2P残り時間1分で、今試合最大のピンチが訪れる。反則が重なり、2人もの選手が欠けた状態での戦いになるも、DF陣の堅固な守りとGK吉田尋(法1=北海道清水)により、なんとか法大の猛攻を耐え抜くことに成功した。

 迎えた第3P。追いつかれては離され、両チームは膠着(こうちゃく)状態であった。最後まで読めない展開が続いていた中、衝撃が走ったのはラスト30秒。斜め前から空気を切るような鋭いゴール。打ったのはDF村社海莉(文3=埼玉栄)だった。「自分にチャンスが回ってきて、最後決めきることがとても大事だなと思っていた中で打ったシュートで、チームにしっかりと勝ち点を持ってこられたのはすごい大きかった」(村社)。会場を大いに沸かせ、試合は終了した。来週から待ち受けるのは1、2位を争う中大と東洋大。「ここから中大、東洋大と相手がより強くなっていくので、より気を引き締めてやらなければいけないと思います」(大竹)。準備を万全にし、明大は連覇を目指す。

[菊池紗更]

試合後のコメント

大竹

――想定通りの流れになりましたか。

 「第1Pは3-0でいい流れに乗れたと思っていました。ただ第2Pで、反則が絡んでから流れが向こうに行ってしまった感じです。第2Pがターニングボイントでした」

――今後の目標をお願いします。

 「この試合をしっかりと勝ち切れたので、ここから流れに乗って、ファイナルリーグまでに勝ち点をダントツで持っているような状態にしたいです。そして三冠を達成したいです」

村社

――今回の試合でよかった点と反省点をお願いします。

 「よかった点としては、最初に3点決めれて流れ を作れたっていうことは良かったのかなと思います。では、悪かった点はその逆で、やっぱり続けることができなかったっていうところは反省点だなっていう風に思います」

――最後の勝ち越しシュートについて、当時の心境や状況についてお願いします。

 「そこで同点のまま延長戦に行ってしまうと、勝ち点3っていうのが消えてしまって、中央戦東洋戦に入る前に少し流れやチームの雰囲気も悪くなってしまうかなって思っていた中で最後自分にチャンスが回ってきました。最後決めきることが大事だなと思っていた中で打ったシュートで、 結果として入ることができて、チームにしっかりと勝ち点差を持ってこられたっていうのはすごい大きかったなと思います」

寺内

――準備の方はいかがでしたか。

 「自分自身夏にケガしちゃって、秋リーグに関しては今日の試合からだったんですけど、出られなかった分、ここで頑張ろうと思っていました」

――試合が進んでいく中で、オフェンス陣とかでもなんか意見交換とかありましたか。

 「1Pはいい感じに入ったのですが、2Pから決められるとこを決められなくて入らなかったので、シュートの数は結構打っていたんですけど、もっと前に集めていこうっていう感じで話しました」