
山梨学大に連敗も ビックマン相手に成長見せる/関東大学女子2部リーグAブロック
リーグ戦2巡目、第2試合の相手は山梨学大。留学生2人を擁する実力者を相手に、1巡目ではその高さと速攻に苦戦した明大は、ディフェンスを強化して挑んだ。幸先の良いスタートを切った第1Qでは接戦となるも、そこからは終始リードを許す展開に。それでも最大の課題であった留学生の得点を抑えることに成功し、成長を感じた一戦となった。
◆9・4~10・27 第74回関東大学女子2部リーグAブロック(東町スポーツセンター他)
▼10・5 対山梨学大戦(日女体大)
明大50{19-20、9-23、10-12、12-25}80山梨学大〇
スターターは、PG新林未悠主将(理工4=湯沢翔北)、PF山本涼菜(文4=浜松開誠館)、CF後藤葉の佳(理工3=鵠沼)、SF神山南帆(文3=白鴎大足利)、PG萩原加奈(文2=浜松開誠館)。
課題とする出だしを突破し勢いをつけた第1Q。ダブルチームでビックマンである留学生にプレッシャーをかけると、積極的にオフェンスで仕掛ける。神山、F尾花優心(政経1=下妻第一)らが相手の強固なディフェンスをかわす好プレーを炸裂し、19―20と拮抗した状態にまで試合を運んだ。「出だしに苦手意識があるので、最初から打てるところで打っていこうと話していた。留学生を抑えられたことで、気持ちよく打つことができた」(後藤)。しかし、留学生が2人に増えた第2Qからは苦戦を強いられる。「第2Qで点が取れなかったのは前戦と同様の展開で、ここを攻略できないと勝てないと思う」(山本)と分析する通り、相手の抜かりないディフェンスと正確なシュートも相まって、連続得点を許してしまった明大は、15点ビハインドで前半を折り返した。
苦しい時間は後半も続いた。留学生のみならず、それを生かすチームとしての高いスキルを兼ね備えた山梨学大のスキに思うように入れない明大。「(留学生に点を取られるのは)多少は仕方ないので、ある程度は割り切りつつも、ゴール下に入られたら負けなので、その前のディフェンスを意識していた」(山本)。また、リバウンドに必死に食らいつく姿勢を徹底するも、流れを変えることはできず、点差を30点に広げられて試合は終了した。
前戦で留学生2人に得点を量産されてしまった痛い経験を踏まえ、ダブルチームで戦う戦術で挑んだ今戦。「寄りの意識と、ポストを守る自分と30番(後藤)が今まで以上に押し合って、留学生が来る1歩目で止める練習を重ねてきた」(山本)結果、「相手が落としてくれるシュートが増えて、留学生に取られる点数を減らすことができた。点差としては前戦より引き離されてしまったが、大きな成長だと思う」(後藤)と作戦が功を奏し、手ごたえを感じることができた。一方、明大側の点が伸び悩んだことに対しては「オフェンスで点が取れない場面で打開できるドライブとシュートの力をさらに上げていかないといけない」(山本)と新たな課題も明らかになった。ここまで全勝で、2部Aブロック単独トップを貫く強豪・山梨学大を相手に、確かな手ごたえを得たことは彼女たちの自信になるに違いない。あらわになった課題は修正し、“勝ち”を求めて次戦に臨む。
[寺井和奏]
試合後のコメント
山本
――課題であった出だしが良かった要因は何でしょうか。
「ベンチからの声や、(コートの)中の盛り上がりがプレーにもつながったと思います。それは今戦に限ったことではないので、このまま継続して自分たちもコート内で声を出しつつ、ベンチの仲間にも応援してもらって頑張りたいです」
――今後に向けての意気込みをお願いします。
「自分たちは、勝ち数が他のチームと比べて少ないので、インカレ出場を目標にしている分、もう少し勝ち負けにこだわらないといけないと思います。自分自身も積極的にシュートを狙い、チームの士気を高められるような4年生としての働きを全うしたいです」
後藤
――ベンチ時間に感じたことはありますか。
「自分自身にも言えることなのですが、1対1の場面で、 1発目を守られてしまうことが多いと感じました。その1対1で抜けないと、崩そうにも崩せないので、相手のディフェンスのレベルの高さを痛感しました。また、そのディフェンスに自分たちの足がついていかず、遅いプレーになってしまっていたのが課題で、さらにパスを速く回したり、そこからドライブを狙う必要があったと思いました」
――次戦への意気込みをお願いします。
「今戦は、留学生に対しての対策がうまく機能していたと思うので、今戦でできたことを継続していきたいです。また、次戦の江戸川大の留学生は1人なので、その1人を守ることと、相手のディフェンスはすごいので、自分たちが走り切って勝ちたいと思います」
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