ロースコアの大接戦 白鷗大に惜敗/関東大学1部リーグ戦

 関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)2巡目がスタートした。目標である6位以内に食い込むため、1巡目より多くの白星をつかみたい明大。今節はディフェンスの強度に定評のある白鷗大との一戦。前半は互いに均衡を破れず、その後もロースコアの展開に。勝負の第4Qにはインサイドで攻めあぐね、残り1分で連続得点を許し、惜しくも敗戦となった。

8・2411・3 第100回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)
▼10・5 対白鷗大戦(白鴎大 大行寺キャンパス)
明大52 1717、9-161714、9-12 59白鷗大

 スターターは、PG平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)、SG針間大知(情コミ3=福岡大大濠)、SF武藤俊太朗(政経2=開志国際)、PF小河原幹太(営4=八千代松蔭)、PF伊藤治輝(政経4=桐光学園)

 リーグ戦1巡目は5勝6敗の成績で終え、上位陣相手にも手応えのあるゲームが続く明大。リーグ屈指のPGである佐藤(白鷗大)や得点力の高い留学生モンガ(白鷗大)らを擁する白鷗大に挑んだ。前半から強固なディフェンスに苦しみつつも、PF塚田大聖(政経2=土浦日大)のバスケットカウントなどで一進一退の攻防を見せる。第2Qに入ると越田のドライブが効果的に決まり、インサイドで強さを見せる相手にランを許さない。26ー33と食らいつく形で前半を終えた。

 今試合は常に1桁点差で進み、終始緊迫した時間が続いた。明大のディフェンスもうまくはまっており、後半に入っても「ディフェンスに関しては(プレータイムをシェアして)フレッシュな状態で全力を出して守れていたので、そこが失点の少なさにつながったのかなと思う」(伊藤)と、しぶとい場面が目立つ。不本意なターンオーバーからも簡単に失点を許さず、境(白鷗大)に対しての武藤のブロックショットには歓声が湧いた。そうして第3Q終了時には4点差まで詰め寄ると、勝負の第4Qへ。だが最終盤、52―53の1点差の場面が長く続いた残り2、3分、今ゲーム最も苦しい時間帯に。「自分たちのオフェンスが停滞してしまって点数が入らなかった」(伊藤)と、攻め手を欠いた。残り1分になるとそのスキを突かれ、ゴール下でモンガ(白鷗大)を絡めて連続得点を許す。シーソーゲームとなった今試合は、あと一歩及ばず敗戦となった。

 相手のホームゲームということで、多くの観客が押し寄せた一戦。両チーム熱気に包まれ、選手たちは大接戦でそれに応えた。惜しくも勝利とはならなかった明大だが、直近の試合では、強敵相手にも簡単に主導権を握らせない粘り強さが目立っている。現在、独走チームがなく上位が混戦を極めているリーグ戦。一つでも上の順位を目指して、熾烈(しれつ)な争いは続く。

[橋本太陽]

試合後のコメント

伊藤

――上位との対戦で好ゲームが続いていますがいかがですか。

 「昨年度に比べて上位のチームとの接戦が多く、前回の大東文化大さんとの試合では自分の4年間の中で初めて勝てて、上位にも勝てるチームになったんだなというのは実感しています。この先ももちろん上位のチームに勝っていかないと『インカレ優勝』という目標には届かないと思うので、残りのリーグで強い相手はたくさんいますが、しっかり勝ち切りたいと思います」

――相手のホームゲームということで、観客席からの熱気が普段以上でしたが、いかがでしたか。

 「そうですね。アウェーゲームは自分としては初めてだったので楽しめていたんですけど、もちろんここで勝ちたかったですし、あとは東海大のホームゲームのアウェーが残っているので、そこではしっかり勝ち切りたいと思います」