
喜多内、集中力を途切れさせず余裕の優勝/女子部記録会
「良く的に当たっている。もしかしたら入賞できるかも」(近松・政経3)、「ここ最近の試合でも調子が良い」(石井・情コミ4)。先輩たちも認めるほど好調な喜多内は「目の前にある優勝カップがほしかった」とこの日を振り返る。喜多内は1射目から的の中心を確実に射抜き続け、本日の最高連中記録となる17連中を成し遂げた。また、前半で1射だけ外してしまったときは「気持ちが高ぶっていた」(喜多内)。そんな自分の気持ちを再び落ち着かせることで的中し続け、暫定1位の19中で前半を終えた。
休憩をはさみ、会場にいるすべての人が喜多内に注目した後半戦。ここでも集中力を切らさず9連中するが、2本続けて外してしまう。「疲れが出てきた。だけど前の立ちの人もその前の立ちの人も皆中していたので勇気づけられた」(喜多内)。ここからの放つ矢はすべて的中させ、大差をつけて優勝。大学に入ってから初となるタイトルを手にした。
一方、髙柳は「今シーズンに入ってから調子が悪い」と振り返る。しかし、冷静な表情で的をねらい続ける姿に焦る様子は一切見られなかった。「焦る気持ちが表に出ないようにしていた」(髙柳)。試合後、「強い気持ちを持って自分の弓道をしたい」と語る髙柳の表情には、調子が悪かろうと迷いはないようだ。
この記録会で、6月15、21、22日に開催される関東インカレへの良い弾みをつけることができただろう。最高の形で優勝を飾った喜多内は「団体戦でも選手になって優勝したい」。昨年の関東インカレを1年生ながら3位入賞と健闘した髙柳は「今年は1位になりたい」と、それぞれ意気込みを語っている。今の好調ぶりを維持するにしても、これから調整していくにしても、時間はまだ残されている。今後の女子部の活躍に期待が懸かる。
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