
強敵・早大に勝利! リーグ首位でファイナル4へ/関東学生リーグ戦
今試合の結果でリーグ1~3位の可能性があり、負けたら引退が懸かった一戦。前後半ともドローを制した勢いそのまま、開始直後の得点で流れをつかみ、それぞれが個の力を発揮した。両者一歩も譲らないシーソーゲームを制したのは明大。リーグ戦を無敗で終え首位通過し、見事ファイナル4進出を決めた。
◆7・7〜12・29 第36回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他)
▼9・29 対早大戦(大井ホッケー競技場サブピッチ)
○明大7{1ー2、1ー0、2ー1、3ー3}6早大
リーグ最終戦の相手は、明大と同じくいまだ無敗の早大。引き分け以上が必須の重要な一戦だが。選手たちは「目の前のワンプレーの勝負で勝つことを徹底してやろう」(MD齋藤千暖主将・政経4=新発田)と冷静に挑んだ。第1Q開始直後にMD宮田紬希(文3=金沢)が正面からショットを確実に決め先制。井川裕之コーチは「ボール持った選手が、自分のリズムとか躍動感を出していくために、ボールを持った時にしっかり体を動かしてゴールに向かっていくことからやろう」と指示。失点しても流れを引き戻し、第3Q終了時点で4―3と1点差の攻防が続く。
最終Q、日本代表のMD田村葵(農4=大和)が3人抜きのショットを決めて5―3とリードを広げる。しかし、早大が高い決定力とスピードで立て続けに2点奪い5―5。その後互いに点を重ね6―6に。最終盤、果敢なチェックで相手がボールダウンすると、パスを受けたAT熊谷和花(商4=多摩)がゴールまで速攻で突き進み、決勝点を勝ち取った。
早大に初の黒星をつけ、リーグ戦を4勝1分の首位で突破した明大。ファイナル4では日体大と対戦。勝利すると2016年ぶりの全日本大学選手権出場が懸かった一戦だ。「シュート力、決定力という部分は本当に大きな課題」(井川コーチ)。3週間で課題を修正し、3年間阻まれているファイナル4の壁を突破できるか。
[杉田凜]
試合後のコメント
井川コーチ
――試合を振り返っていかがですか。
「間違いなく接戦になるだろうっていうのは全部想定内なので。本当に強いチームなので、一方的に負ける展開もあり得るけれども、でも各Qごとに2点ずつ取っていこうっていうことを目標にしていました。相手に何点取られるかとかも一切気にせず、取られてもブレずに2点取れているか取れていないかだけ考えようねっていう話をして臨んでました」
――選手のメンタル管理はどのように行いましたか。
「今年は具体的にプレーに関して少し細分化して伝えたっていうのがよかったです。パニックにならないでいつも通りやってねっていう、このいつも通りという言葉が曖昧さを含む広いこと。いつも通りって、つまりこういうプレーで、逆にパニックになる時って、顔が下がって見る場所が限定的になる状態だから、顔が上がって広く見て周りに対して少し距離を取れるっていう状態にしてね、と言いました。パニックにならないでね、プラス、つまりこういうことに気をつけてね、と具体的なものを見てくれたことが大きかったです」
齋藤
――ファイナル4の意気込みをお願いします。
「自分たちは今ファイナル4の壁を3年間越えられてないので、そこを越えるためにここでやった!ってなるのではなく、さらにシュート力やグラボの力を上げて、絶対にもっと成長した姿で絶対勝ち切りたいので、これからも応援よろしくお願いします」
熊谷
――負けたら引退という中、 プレッシャーや緊張感はありましたか。
「やはり意識しないようにとは思いましたが、少しプレーがうまくいかなかった時に考えてしまうことがあって。結構それで自分の自身は焦ってしまったので、それは反省点かなと思います」
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