
大東大へのリベンジ達成 5勝6敗でリーグ戦折り返す/関東大学1部リーグ戦
強豪・日大との激戦から一夜明け、リーグ戦1巡目最後の試合に挑んだ。対するは、関東学生選手権で敗北を喫した相手・大東大。出だしから好調さをうかがわせた明大はリードを守り切り前半を終えるも、後半は打っては打たれの緊迫感あふれる展開で延長戦にもつれ込む。そんな状況でも自分たちの戦術を貫いた先に一勝を手にした。
◆8・24〜11・3 第100回関東大学1部リーグ戦(白鴎大大行寺キャンパス他)
▼9・29 対大東大戦(白鴎大本キャンパス)
◯明大75{21-19、21-17、11-20、14-11、8-5}72大東大
スターターは、PG平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)、SG針間大知(情コミ3=福岡大大濠)、SF武藤俊太朗(政経2=開志国際)、PF小河原幹太(営4=八千代松蔭)、PF伊藤治輝(政経4=桐光学園)
「大東大とはこれまでいい試合はできているものの、勝ち切れていなかった。今日は内容にこだわることより、どんなバスケットでもいいから勝ち切ることに重きを置いて臨んだ」(平松)。この作戦をコートで体現した明大は第1Qで好スタートを切ると、快進撃が止まらない。特に活躍が光ったのがPG森田稀羅(営2=北陸学院)。第2Qで3Pシュート2本を含む11点を連取しチームに大きく貢献した。「最初に3Pシュートを打った時は、シュート感覚が良くなくて不安もあったが、強気で行ったら感覚が戻ってきた」(森田)。平松は自身の控えとして出場した森田に対し「下級生が(試合を)つないでくれたことは、チームとしてもレベルアップになるし、自分自身も負けていられないと感じた」と後輩の活躍が刺激になっていることを明かした。
しかし、後半戦は状況が一変。針間、武藤が3Pシュートを狙うも定まらず、同点に追いつかれた末、一時は8点リードを許してしまう展開に。そんな中でも、リバウンドを確実に取る姿勢を崩さなかった紫紺陣は徐々に立て直し、第4Q中盤、SG越田大翔(政経4=仙台大明成)の連続シュートで逆転に成功。勢いを取り戻した明大は、武藤を筆頭に圧巻のディフェンスを見せるも、両者一歩も譲らない混戦で延長戦にもつれ込んだ。
延長戦では、「お互いファールがたまっていた状態だったので、オフェンスでは強気にアタックして、ディフェンスではリバウンドを取り切る戦略を立てていて、それを守れたのが勝因だと思う」(平松)と手に汗握る激闘を見事制し、満面の笑みでコートを後にした。
この試合をもって、リーグ戦1巡目が終了した。拓大、中大、山梨学大、筑大そして大東大に白星を挙げ、結果は5勝6敗。1部リーグ全12校中8位につけた。「初戦の日体大戦で、悪い試合をしてしまった。そこからはいい内容の試合があったり、悔しい試合があったりと、我慢をしながらも頑張って戦ってきたことが、今日の延長戦での勝利につながったと思う」(平松)とリーグ戦1巡目を振り返った。負け越しで折り返してしまっただけに、目標とする1部リーグ上位進出を実現するには、黒星を最小限に抑える必要がある。1巡目で勝ったチームには勝ち点を重ね、負けたチームには雪辱を果たせるか。彼らの戦いは続く。
[寺井和奏]
試合後のコメント
平松
――リーグ戦開始から1ヶ月、チームの雰囲気に変化はありますか。
「試合時の雰囲気は徐々に良くなってきています。しかし、日頃の練習でコーチ陣に指摘されることが多くなっていて、練習を試合につなげることをさらに意識する必要があるという点が新たな課題で、反省もしているところです。そこを2巡目では改善していきたいと思っています」
――リーグ戦2巡目への意気込みをお願いします。
「2巡目は落とせない試合が多くなってくると思いますが、自分たちが一生懸命バスケットをやれば勝てると思っています。応援してくださっている方の期待に応えるためにも、一生懸命バスケットをやっていこうと試合後のミーティングでも話をしたので、それをしっかり意識してやっていきたいです」
森田
――試合前にチームでどのようなことを話しましたか。
「明大はリバウンドをはじめ、ディフェンスの部分で弱いところがあるので、そこを入りから意識しようという話をしました。ディフェンスを強化することを共通認識として持って試合に臨めたことは良かったです」
――大東大に対する印象と対策を教えてください。
「昨年度からずっと負けているので、明大にとっては強豪校です。留学生もいて、リバウンドの部分で及ばないことは分かっていたので、ボックスアウトを確実にすることと、ディフェンスからしっかりやることを意識していました」
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