
力及ばず敗退。3位決定戦に望みを繋ぐ/関東大学選手権
両校の声援が響く中、試合は始まった。開始からお互い一歩も引かず、攻守がめまぐるしく入れ替わる試合展開。しかし4分22秒、キルプレー中に東洋大に2-1のカウンターをしかけられ先制点を奪われる。その後、試合はやや東洋大ペースになり、一方の明治は幾度のチャンスをものにできないでいた。しかし16分06秒、左から放った長岡(法2)のシュートが右側にはね返り、それを江端(法3)が開いたゴールにイン。ゲームをふりだしに戻す。さらに17分42秒、坂田(政経3)の外れたシュートをゴール裏から回り込んだ土屋(営2)がGKとゴールポストの間に押し込み、見事逆転に成功。良い雰囲気のまま第1ピリオドを終えた。
続く第2ピリオド。明治はたびたびピンチに追い込まれるも、キルプレー中とは感じさせない動きで東洋大にゴールを割らせない。そして32分13秒。キルプレー中に土屋の放ったシュートがGKの右足にあたったところを東洋大のクリアミスのパックがそのままネットを揺らす。スコアは3-1。そこで東洋大ベンチはすかさずタイムアウトを取った。ここから試合の流れは大きく変わる。タイムアウト後の東洋大の動きは好転し、立て続けにゴールを決められ一気に同点まで追いつかれてしまう。終わり20分を残して試合は再びふりだしに戻った。
同点で迎えた第3ピリオド。序盤、明治は果敢に攻めこむが得点に結びつけることはできずにいた。そして53:26、東洋大がラッキーな形でゴールを決める。「痛かった」(藤井コーチ)。その後、さらに1点を追加して2点差。そこで明治もやむ終えずタイムアウトを取り、巻き返しを狙う。試合終了2分前、パワープレー中に坂田の狙いを済ましたシュートがGKの肩口を抜く。5-4。あと1点――。
そして終了1分前、GK寺島(政経2)を引き上げさせ、近藤(営3)-草野(営4)-田中(政経3)-江端-梁取アイスホッケー部門主将(政経4)-赤坂(政経2)というメンバーで6人攻撃をしかける。しかし、ゴールを割ることができずに試合終了。会場にブザーが重々しく鳴り響いた。
例年、春は調子のでないことが多い明治だが、今試合は明治らしいプレーができた。結果は敗北という悔しいものだったが「皆がしっかり守ったし、やることの確認も出来ていた。これで勝てなかったのは東洋大の方が一枚上手だったんだと思う。残念だけど、今後に向けては良い試合だった」(藤井コーチ)。試合後、両チームのキャプテンの提案で健闘を称え合い、選手たちは握手を交わした。
29日、3位をめぐる試合の相手は中大だ。「今日やったことが中大とやっても出来るかどうか。それに結果がついてくれば良いですね」(藤井コーチ)。チームが好調なだけに、この敗北の後の中大戦で明治の真価が問われる。
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