最終戦で待望の勝ち点 有終の美を飾る/関東学生リーグ戦

 ここまで勝ち星を挙げられていない明大は、負ければ2部入替戦となる武蔵大との一戦に臨んだ。序盤にペースをつかんだ明大は最後まで流れを譲ることなく9―1で快勝。悪い流れを断ち切り勝利で締めくくった。

◆7・7〜12・24 第36回関東学生リーグ戦(江戸川区臨海球技場他)
▼9・28 対武蔵大戦 (大井ホッケー競技場サブピッチ)
◯明大9{2―0、2―0、2―1、3―0}1武蔵大

 第1Q前半、幾度とゴール前まで詰め寄られるも、堅い守りでしのぎ攻撃機会をうかがう展開が続く。両者譲らぬ局面の中、均衡を破ったのはAT村田純也(商3=東葛飾)。丁寧なパス回しから相手の体制を崩すと、ネット裏に控えていた山崎が鋭いショットを放ち先制点を挙げる。後半、武蔵大の攻撃が続くもミスからボールを奪い速攻で相手陣地へ。守備陣形が取れていない相手ディフェンスをかいくぐり、DF山本崚雅(政経4=明大中野)のショットがさく裂。第1Qは2得点を挙げた。第2Qでも流れをそのままにAT市川凛太朗(営4=成蹊)、村田が連続で得点を挙げるなど、4―0で前半戦を折り返した。

 4点を守りたい明大は第3Q、武蔵大の積極的な攻めに苦しむ。ショットを打たせない堅い守りを続けるも、中盤に体制を崩され失点。追加点を挙げたい明大はその後AT山崎朝陽(政経3=明大明治)、市川の連続得点で点差を広げる。第4Qも攻撃の手を緩めることなく一挙3得点をスコアボードに刻み、見事最終戦を勝利で飾った。

 今試合をもって4年生は引退となる。「惜しい試合があって報われない気持ちがありチーム状況がいいとは言えなかったが、そこで折れずに最後までやり抜いた結果が今日の試合だったので良かった」(市川)と苦しい試合が続いた今年度のHUSUKIES。それでも最後は意地を見せ、勝ち点を獲得した。「もっと結果を残して日本一の景色を見せて来年度の糧になればと思っていた。何か自分たちの代から得て来年に生かしてほしい」(AT佐藤颯士主将・商4=徳島市立)。日本一の目標は後輩へと託された。

[伊原遼太朗]

試合後のコメント
佐藤
――34期はどのような代でしたか。
 「仲が良くてお互いをいじりあって楽しい感じだったのですが、締められるとこはもう少し締められたかなと思います。それでもすごく楽しいので、仲良い同期で良かったなと今は思います」

市川
――年始に掲げていたハーフフィールドオフェンスは体現できましたか。
 「今日やっとできたかなと思います。ここまで自分たちの強さを100%出せていない状況だったのですが、今日120%出し切ることができました」

DF西村尊(商4=実践学園)
――ここまで苦しい試合が続いた中、チームの雰囲気はいかがでしたか。
 「前回の試合で負けた後はテンションが低いというか、全体的に雰囲気も悪かったのですが、4年生でここが一番大事みたいなことを話し合っていました。4年生が頑張っていかないと下級生も付いていかないと思います。きつい時期や日は一瞬あったのですが、負けてからの2週間は切り替えて雰囲気良くできたと思います」

DF別府大輔(商4=県立刈谷)
――後輩で注目選手はいますか。
 「リーダーシップ取る選手が少ないと思うのですが、それでも8番のDF伊藤充輝選手(理工3=県立千種)らを中心に頑張ってほしいというのは伝えてあります。今年度と似たような代なので、今年度の反省を踏まえてどこまで彼らが頑張れるかなというのが、来年度日本一になれるかどうかかなと思っています」

山崎
――来年度のチームで改善したいことと意気込みをお願いします。
 「全員が主体性を持って全員が点を取れオフェンスをつくり上げていきたいです。今年度佐藤颯士さんが序盤にプレーで引っ張っていた部分で、颯士さんにマークが強くなったりして、他のプレイヤーが点取らないといけない場面がリーグ戦が経過していくうちに増えていくと思います。来年度は全員が(点を)取れれば全く問題なく日本一目指せると思うので、そこを目指して頑張っていきたいと思います」

伊藤
――今後のチームの目標や課題をお願いします。
 「最初のチームが勢いがよくて途中で失速してしまったので、最初から3原則というのをチームで徹底させて、練習の質を上げていくことがリーグ戦において大事だなと思いました」