
強敵・日大に敗戦も 魅せた多彩な得点力/関東大学1部リーグ戦
前節から約2週間を挟み、今試合はリーグ戦4位の日大との一戦。前半は留学生を警戒しつつ、食らいつく形で得点を積み上げた。第3Qに入ると、アウトサイドからの組み立てが功を奏した。一進一退の試合だったが、最終盤の相手の勢いは止められず。惜しくも敗戦となった。
◆8・24〜11・3 第100回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)
▼9・28 対日大戦(専大生田キャンパス)
明大78 {19-18、10-18、25-19、24-34} 89日大◯
スターターは、PG平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)、SG針間大知(情コミ3=福岡大大濠)、SF武藤俊太朗(政経2=開志国際)、PF小河原幹太(営4=八千代松蔭)、PF伊藤治輝(政経4=桐光学園)
開始早々、日大はコンゴロー(日大)を絡めてゴール下を支配し、連続得点。リーグ戦を通しての課題である出だしを突かれ、相手ペースで進むかと思われた。だが第1Q半ばの武藤、SG越田大翔(政経4=仙台大明成)の連続3Pシュートで流れを変えると、以降はシーソーゲームに。途中出場のSG葉山隆誠(国際4=中部大第一)らシューター陣も効率よく得点を重ね、徐々に攻撃の糸口をつかんでいった。第2Qに入っても、フィジカル面が強みである日大に対してリバウンドで渡り合い、一方的な展開にさせず。前半は7点ビハインドと、後半での逆転が射程圏内の点差で終えた。
第3Q、今試合最も明大のオフェンスがうまくはまった。ダブルチームで留学生に十分な仕事をさせず、越田らが確実にレイアップを決め、内と外のバランスを取りながらうまく組み立てた。PF塚田大聖(政経2=土浦日大)は2連続を含む3本の3Pシュートを沈め、両手を大きく広げるセレブレーション。得意のシュートとリバウンド以外にも「ドライブなどのスキルも結構上達してきたかなと思う」(塚田)と話すように、攻守にわたって存在感を示した。
しかし最終Q、逆転とはならなかった。わずか1点差で迎えたが、新沼(日大)がリバウンドに多く絡むとインサイドでさらに強度が増し、一転して相手の時間帯に。フリー時の3Pシュートも確実に沈められ、じわじわと点差を離された。最終盤は互いにシュートの打ち合いとなる中、一歩上回った日大に78ー89で敗れた。
結果としては敗戦となったが、収穫も多くあった今試合。塚田を中心に3Pシュートは50%を超える決定率、リバウンド面では小河原らが奮闘し、留学生へのマークも徹底していた。また、ゲームハイの21得点を記録した越田は「個人としてはあまりいい1巡目ではなく、チームに貢献できていなかったが、今回の日大戦をいいきっかけにできればなと思う」と手応えを感じていた。次戦の大東大戦で、今リーグ戦1巡目が終了する。ここまで好ゲームも多く見られる中、目標であるリーグ戦上位進出に向けて〝勝ち切る力〟が求められる。
[橋本太陽]
試合後のコメント
越田
――前回の試合から約2週間空きましたがいかがでしたか。
「2週間で体的にもそこまで変わることはないんですけど、ケアやシューティングの部分などできることをやっていました」
――上位の日大に惜敗でしたが、勝ち切るために何が必要だと思いますか。
「結果的に一番必要なのは、着実に点重ねることと、ディフェンスの部分ですね。日大のはコンゴローや新沼にゴール下で結構やられたのと、自分たちのオフェンスが悪くて確実に点を取ることができなかったことが良くなかったと思っています」
塚田
――今日チームとしてよかったところはどういった部分ですか。
「上位チームと当たると、点差が離れたり、少しミスすると雰囲気が落ちてしまう部分を、今日は諦めずにしっかりみんな向き合いました。最後10点差で負けてしまったんですけど、しっかりやりきっていい試合ができたところが一番良かったかなと思います」
――明日は1巡目最後の大東大との一戦です。意気込みをお願いします。
「春(の関東大学選手権)に負けているので勝ち切りたいなと思います」
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