法大にストレート勝ち 秋最終戦を勝利で締めくくる/秋季関東学生1部リーグ戦

2024.09.27

 秋季関東学生1部リーグ戦(秋リーグ)最終日は法大と対戦。第6戦終了時点で4校が首位に並ぶ大混戦の中で明大は最終戦でストレート勝ちを収め、優勝の行方は他会場の結果を待つことに。同じく4勝2敗で並んでいた早大が中大にフルゲームの末に勝利を収め15季ぶりの優勝が決定。明大は最終順位2位で激戦の秋を終えた。

 優勝に向け勝利が絶対条件の中で初戦を任されたのは松田歩真(商4=野田学園)。自身にとってリーグ最終戦となる一戦の相手は高校時代ともにしのぎを削ってきた内田(法大)。前日の専大戦でチームはストレート負けに終わり「最後の試合なのでやるしかない」と奮起して臨んだ。試合は序盤から松田がペースを握り3―0のストレート勝ち。チームに火をつける気迫あふれる試合で、最終戦を笑顔で締めくくった。続く2番を託されたのは飯村悠太(商2=野田学園)。「相手が自分とプレースタイルが似ている選手だったので、自分が先に回り込んで攻めるということを意識した」。序盤は台を外れる返球が多かったものの、徐々に強烈なフォアハンドとコースを突く打球で相手を翻弄(ほんろう)し、3―1で勝利。秋リーグではシングルスで4勝1敗と好調を維持し締めくくり「悪いところはあるにはあるが、いつもよりいいシーズンだった」と満足げな表情を見せた。

 3番で登場したのは芝拓人(情コミ1=野田学園)。だが、対する法大エース・加藤に2ゲームを連取されて後がなくなる。それでも「チームのために絶対1勝を持って帰る」とゲームカウント0―2の6―9から意地を見せた。渾身(こんしん)のフォアハンドで3連続得点。マッチポイントを握られてもラリーを制し、13―11でこのゲームを取った。続く第4ゲームも勢いそのままに奪い、勝負の最終ゲームへ。こちらも接戦となるが2度目のデュースで、芝のサーブに対するチキータレシーブがオーバー。勝利の瞬間しゃがみ込んでほえた。秋リーグ4勝と好調の飯村・木方圭介(政経1=野田学園)組も、芝と同じくゲームカウント0―2から見事な逆転劇を見せ、最終戦をストレート勝ちで終えた。

 勝敗数で早大と駒大と並び同率1位になったが、得失点差により2位に。惜しくも優勝には届かなかった。だが、最終戦では下級生が逆境から勝利を収める場面が多く見られ、次につながるいい締めくくりができたのではないか。〝絶対王者・明大〟の復活は後輩たちに託された。新時代が幕を開ける。

[末吉祐貴、冨川航平]

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