納得いかない準優勝/全日本学生選抜大会

 「納得がいかない」。谷﨑(商3)、吉条(政経4)両選手は口をそろえてこう話した。全日本選手権から2週間、気持ちを切り替え本大会に挑み、共に準優勝を果たしたが、本人たちにとっては決して良い結果とは言えなかった。

 全日本から階級を一つ上げて85kg級に挑戦した谷﨑は、全日本後の1週間で調子が崩れ、「先週だけでなんとか調整をした」状態。セコンドに入った与島(法3)は「大会後の調節が一番難しい。これでもよくできたほう」と語るも、谷﨑本人は「重量を重いと感じなかったのに、挙げきれない。気持ちの緩みや甘えがこの結果で出た」と自身に厳しい評価をつけた。

 +105kg級の吉条は、得意のスナッチの2回目、3回目をあと一歩のところで失敗とスコアを伸ばすことができない。「比較的軽い重量だったので、気を抜いてしまった」(吉条)。一方のジャークでは、自己ベストタイをたたき出すなど、最後まで挑戦することをやめなかった。しかし、「普通に試合をできたら勝てる試合だった。悔しい」と満足できる試合でなかったことを強調した。

 成績こそ全日本より良い順位が出たが、結果は共にトータル重量を落としてしまった。だが、シーズンは始まったばかり。来月には早くも全日本個人も控えており、「成功率の良い試技」(谷﨑)、「トータル15kgアップ」(吉条)とすでに次の目標も定まっている。メイジを支える両エースは、常に上を目指し挑戦を続ける。