競走部の新戦力~競歩ブロック~

1999.01.01
競走部の新戦力~競歩ブロック~
 昨年は、競走部全体としては2部に降格し、箱根駅伝にも連続出場出来ず低迷した。しかし、そんな中でも競歩部門は粘り強く健闘を見せていた。6月に行われた全日本インカレでは麻生(商4)、松尾(商3)が入賞、元旦競歩では松尾が優勝を果たす。

 だが「まだまだ。もっと高いレベルで戦わなければならない」(遠藤監督)と指導陣はさらなる成長を期待している。これからどのように各選手が一皮むけるかが見ものである。そんな中荒新たに競走部競歩部門に加入したのは高校時代に世界大会にも出場したことがある大竹(農1)。本学競歩ブロックでも活躍した兄を持つ彼に、競歩を始めたきっかけや今後の目標について聞いてみた。

名前 大竹洋平 (おおたけようへい)
学部 農
出身校 成田高
身長・体重 176cm・61kg

――最近の調子はどうですか?
距離が変わったので疲れがたまっています。

――世界大会はどうですか?
世界大会の実感はなかったけど、実際に現地に行くとすごさを感じました。試合は日本と変わらなかったです。

――競歩はどうですか?
楽しいです。試合は楽しみたいと思っています。特に試合の中でのかけひきがおもしろいです。

――目標は何ですか?
今年のアジアジュニア、世界ジュニアに選ばれることです。

――競歩を始めたきっかけは?
兄の影響などがあると思います。

――お兄さんの指導はどうでしたか?
厳しかったです。

――将来どのような選手になりたいですか?
年下の人たちに目標とされるような魅力的な選手になりたいと思っています。

 取材に笑顔でしっかりと答えてくれた大竹。彼は昨年、ユース日本代表として世界の舞台も経験した実力者だ。試合中は順位に関わらず駆け引きを楽しみながら歩くことがモットー。世界の舞台でも楽しむことを実践し、見事6位入賞を果たした。プレッシャーを感じると本来の力を出すことができない。しかし、楽しむことができれば自然と結果はついてくる。部の先輩でもある兄は厳しかったと語る大竹だが、その厳しさが彼の成長につながった。今後は世界ジュニアに出ることが目標だ。兄の姿を見て成長してきた彼が、逆に見られる立場になり、目標とされる選手になる日は近い。全日本インカレ入賞や元旦競歩優勝によって大きく成長を遂げた競歩ブロック。しかし、これはほんの序章に過ぎない。かつての「勝って当たり前」と言われた伝統の強さを取り戻すために、古豪復活の火付け役として大竹がどんな活躍を見せてくれるのか、目が離せない。