
声援響く東京ドーム 主導権握り快勝/秋季リーグ戦
1勝1敗と苦しい状況の中、迎えた3戦目の桜美林大で快勝を収めた。第1Qにグリフィンズが先制点を挙げると、桜美林大もリードを許さず、第3Qまで取っては追い付かれるという展開が続く。第4Q、グリフィンズがパスを起点に敵陣に侵入すると、最後はRB#34廣長晃太郎(商4=箕面自由学園)がTDを奪い試合を決めた。
◆8・31~11・10 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)
▼9・21 対桜美林大戦(東京ドーム)
◯明大17{7-7、3-3、0-0、7-0}10桜美林大
先制点はQB#15新楽圭冬(商3=都立戸山)のパスから生まれた。第1Qを堅実な守りでスタートさせると、開始6分にはTE#️89金子航大(政経3=千葉日大一)、WR#11加藤大明(営4=明大明治)をレシーバーに自陣を拡大。エンドゾーンまで残り10ydとすると、最後はWR#19五十嵐洸毅(文3=狭山ヶ丘)がボールをキャッチ。「テンポ良くドライブができていて、最後にボールをもらって走るだけだった。ブロックに感謝しかない」(五十嵐)と、幸先良くTDを挙げた。
直後の第2QでTDランを許し同点とされるも、グリフィンズの攻勢は衰えなかった。自陣16yd地点から、廣長が快足を飛ばしファーストダウンを更新。RB#21高橋周平(文3=足立学園)とともにエンドゾーンに迫る。だが「第3節の試合で、落とせない大切な試合だった。前半だったこともあり、キックで確実に取り切ろうということもあったと思う」(廣長)。着実に点差を広げる選択を採り、K#4近藤倫(農4=桐光学園)が51ydのFGを決め10―7とした。しかしここでもDL#9守屋圭(政経4=佼成学園)、DB#23齋藤翼(法3=明大中野)らがタックルで桜美林大オフェンスを食い止めるが、ディフェンスのスキを突かれパスが通ってしまう。土壇場の踏ん張りでTDこそ防いだが、FGを許し10-10のタイスコアとなった。
膠着(こうちゃく)した状況で迎えた第4Q、高橋のランプレーで中央を突破すると、再び五十嵐へのパスが通る。敵陣32yd地点から大きく前進し、残り2yd。最後は廣長が決勝TDを押し込んだ。「後半からサイドに散らすパスやランなどで敵陣に攻め込めるようになり、流れがこちらに傾いてきたのかなと感じた」(廣長)。その後は盤石の守りで相手を押さえ込み、17―10で試合が終了した。

秋季リーグ戦開幕から3戦、2勝1敗と難しい状況に立たされているグリフィンズ。次戦の東大戦をモノにし、いい雰囲気で後半戦を迎えられるよう期待したい。
[松下日軌]
試合後のコメント
深尾徹主将(政経4=啓明学院)
――慶大戦よりもディフェンスの動きが軽快に見えました。調整されたことや今回のディフェンスのキーポイントはどこにございましたか。
「慶応戦からのミーティングで、細かいコミュニケーションを心掛けたことかなと思います」
――ファーストダウン更新、エンドゾーン目前のビッグプレーなどもあり、決して攻められていなかったわけではありませんでした。その中で試合の主導権を握り続けられたポイントはどこにあったとお考えですか。
「入りから最後まで『やり切り』にこだわることを変えなかったことだと思います」
廣長
――比較的パスの精度が高いと感じました。何か方向性や重視する点など話し合われたことはございましたか。
「桜美林のディフェンスはボックス内に人を固めてランを止めに来るディフェンスだったので、ランフェイクなどを使いながらパスをしていこうというプランでした」
五十嵐
――チームとしてうれしい先制点だったと思います。先制のTDはいかがでしたか。
「個人的には大学初タッチダウンだったのでとてもうれしかったです」
――今回、パスの通りが良かったように感じました。ディフェンス陣を食い止めたチームメイトの活躍についていかかでしたか。
「新楽は落ち着いてWRにパスを供給してくれましたし、OL陣はパスプロ(パスプロテクション)やブロックなど、非常にやりやすくしてくれました」
――試合を通して2、3度大きなキャッチがありました。ご自身の中で心がけていることはごさいますか。
「まずは安定してショートパスをキャッチすることです。その上で流れを持って来られるようなロングパスを捕りたいと思っています」
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