首位・中大撃破! 土壇場でつかんだ今季2勝目/関東学生秋季1部リーグ戦

2024.09.23

 関東学生秋季1部リーグ戦(秋リーグ)8戦目。迎える相手は首位に立つ強敵・中大。負ければ入替戦行きが決まる危機の中、チームを救ったのは細野聖太(政経3=春日丘)。27-27の同点で迎える後半21分、連続得点でチームに勢いをもたらすと、1点リードを握る試合終了6秒前にも冷静にゴールを決める。接戦を制し、今季全勝中の相手に大金星を挙げた明大は待望の2勝目をつかんだ。

◆9・4~9・29 関東学生秋季1部リーグ戦(国士大多摩体育館他)
▼9・22 対中大戦(日大八幡山体育館)
 ◯明大35{16―15、19―18}33中大

 序盤は中大にペースを握られながらも粘りを見せる。2度も3点ビハインドに陥るも、前半7分から10分にかけては黒田耕太郎(法4=幕張総合)、尾谷浩希主将(法4=愛知)が3連続得点。15分から17分にかけては細野、小嶋悠斗(営2=市川)、林原空翔(商4=藤代紫水)がまたも3連続得点で追い付く。「ミスもあったが、その後のディフェンスなどで点数を離されずにプレーできた」(林原)。互角の戦いが続くと、終了直前には栃尾佑(法2=北陸)が鋭いシュートを放ち、勝ち越しに成功する。強敵相手に積極的な攻撃を見せた明大は16―15で前半を折り返す。

 1点リードで挑む後半。開始直後に2連続ゴールを決められ逆転されるも、林原、栃尾の得点で再逆転を果たすと、今度はディフェンス陣の好守が光る。GK・紅出勘太郎(政経4=氷見)を中心に相手の猛攻をシャットアウト。「ゲームのキーとなるところで、勘太郎のセーブが攻撃陣にもいい影響を与えた」(加藤良典監督)。後半26分には相手のシュートがクロスバーに直撃し、小嶋が速攻から点を決めると、明大ベンチは大盛り上がり。1点差で迎える残り10秒、栃尾の放ったシュートが相手GKに阻まれるも、弾かれたボールを滑り込んだ細野が拾い、ゴールの左隅に突き刺す。「ちょうど自分の前に転がってきて、ケガをしてもいいという気持ちで飛び込んだ」(細野)。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、後半2分以降、一度も相手にリードを許さなかった明大は35―33で勝利を収めた。

 振り返ってみれば、この試合では一度も相手に3連続以上の得点を許さなかった。「打たせるポイントを2カ所に絞り、その2カ所で誘い込んで、シュートを打たせてキーパーが取るようなゲームができた」(加藤監督)。1部残留に向けて負けられない戦いが続く中、リーグ戦最終戦となる次戦に迎える相手は立大。「今日の勝利で浮かれずに、しっかりと1週間練習に取り組んでいきたい」(栃尾)。最後の正念場で連勝を目指す。

[李翔恩]

試合後のコメント
加藤監督
――最後の3分間は相手に押されることなく得点を続けました。
 「消極的なミスシュートやパスミス、キャッチミスなどが起こるのが一番駄目な時間帯でした。そこで積極的に一人一人が前を狙っていたので、それがいい結果になったのかなと思います」

林原
――自身のプレーを振り返っていかがですか。
 「大事な場面でシュートを決め切れたことが良かったです。ディフェンスでは個人としては1対1で抜かれたりとかはあったんですけど、チームとしてディフェンスで約束事も守れていたので、その点はとても良かったかなと思います」 

細野
――素晴らしい活躍を見せました。
 「前半にシュートを外しすぎてしまったので、後半は落ち着いて前を狙って間を攻めて、行けるところは行ってしっかり決め切ることを頭に入れました。最後の方にしっかり決め切れて良かったです」

栃尾
――どのような気持ちで今日の試合に臨みましたか。
 「昨日の早稲田戦の負け方が悪かったので、前を向いて頑張ろうという気持ちで臨んできました」