
(男子)明大勢が好発進! 佐藤が初のSP100点超え/東京選手権
東京選手権(ブロック)2日目には男子SP(ショートプログラム)が行われ明大からは5人が出場した。佐藤駿(政経3=埼玉栄)が自身初の100点台をたたき出し、堂々の1位に。三浦佳生(政経1=目黒日大)が2位、大島光翔(政経4=立教新座)が4位、菊地竜生(政経2=目黒日大)が6位、丸山英希(法1=宇都宮短大附)が17位につけ、FS(フリースケーティング)に向けて好スタートを切った。
◆9・21~23 東京選手権(三井不動産アイスパーク船橋)

9月13日から15日にかけてイタリアで行われたロンバルディア杯から好調を維持していた佐藤。「冒頭の(4回転)ルッツから流れをつかんでいけた。軸が曲がったかなと思ったが、(軸が)戻ってきて降りることができた」と代名詞のルッツでGOE3.07を記録する。続くコンビネーションジャンプと、3本目のトリプルアクセルも見事着氷させた。ジャンプを全て成功させた佐藤は勢いに乗り『Ladies in Lavender』の曲に合わせて軽快なステップを披露。スピンではいずれもレベル4を獲得し圧巻の演技を披露した。100.87というスコアに対し「今シーズンは100点を出したいというふうにずっと思っていたので、出すことができてうれしい」と振り返り、FSに向けては「ロンバルディアでフリップをパンクしてしまったので、フリップを降りられるように頑張っていこうと思う」と意気込んだ。

ロンバルディア杯でケガを再発させてしまったという三浦は収穫のある一戦となった。冒頭の4回転サルコーと3回転トーループのコンビネーションジャンプではGOE2.91の加点に。トリプルアクセルと4回転トーループでは減点の判定となったが、スピンではレベル4をそろえた。スピード感あふれる演技で『Conquest of Spaces』の世界観を体現。今シーズン力を入れているというPCS(演技構成点)も41.47と評価されSP2位につけた。「(ケガの影響から)少しずつ感覚も戻ってきていて、このまま次のグランプリにつなげられるいいSPだった。FSも本来の構成でいこうと思っていて、次のGPシリーズ(グランプリシリーズ)に向けていい収穫を得られるFSにしたい」とケガの影響を考慮しながらも、今後の大会を見据えている。

赤い衣装を身にまとい『Flamenco』を披露した大島。「今シーズンは〝かっこいい自分を見せる〟というのが大きなテーマなので、本当にかっこよく見せる、自分がかっこいい、自信を持って踊る、かっこいい一途で表現を頑張っていきたい」と〝スタァ〟らしさを発揮すると宣言。演技では冒頭のトリプルアクセルでGOE1.60の加点に。コンビネーションジャンプは2本目の着氷が乱れたが3本目の3回転フリップは降りた。「完璧だけを目指してSPをブロックに向けて仕上げてきたので、一つジャンプでミスが出てしまって本当に悔しいが、思い切りは出せたので良かった」。「特別な思いがこもったプログラム」と話すFSにも期待が高まる。

大島の声援が響く中、登場した丸山は「練習通りにあまりいかなくて、全体的にジャンプが崩れてしまった」とジャンプでのミスに悔やんだ。3本目のダブルアクセルでは見事着氷させ、大島を中心に拍手が起こった。『Beautiful Things』の曲に合わせ、ステップでは目線まで意識された表現力を披露。「SPは抑え気味なところがあったのでFSは最初から全開でいきたい」と翌日のFSでのリベンジを誓った。
シーズン開幕戦ともいえる今大会だが、目の離せない演技が行われている。好順位でFSに進出を果たした明大勢に注目だ。
[堀口心遥]
※菊地選手の記事、コメントは後日掲載いたします。
試合後のコメント
佐藤
――100点台が出た時、心境はいかがでしたか。
「あまり実感が湧かなかったというか、 今日自分でも出るとは思ってなかったので、 すごくうれしかったです。ただ、これからも100点以上を目指していかなきゃいけないなというふうに思うので、まだプロトコル見ていないですけど、取りこぼしがあった部分をもっと伸ばしていきたいなと思います」
三浦
――ブロックへはどのようなテーマを持って取り組んでいますか。
「来月にはGPシリーズ(グランプリシリーズ)が開幕しますし、どんどん結果を出していきたいという中でGPシリーズにつなげるいいステップだと思いますし、何より今回は佐藤駿くんだったり高志郎くん(島田高志郎・木下グループ)だったり、レベルの高い選手が一緒に出場しているので、こういった試合の練習という感じで、いい緊張感もありながら、お客さんは居ないんですけど、空気感であったり内容も含めて調整の最終段階という感じで自分は捉えています」
大島
――今シーズンの全体の目標と位置付けを教えてください。
「昨シーズンなかなかブロック、東日本(東日本選手権)、全日本(全日本選手権)全ての試合でいい演技ができなかったので、今シーズンはブロックから東日本、全日本全ての試合で自分の持ってるベストの演技をして、思いっきりできればいいなと思っています」
丸山
――6分間練習でのジャンプの調子はいかがでしたか。
「朝の公式練習とかは良かったんですけど6分間から少し調子悪くて、そのままプログラムやってしまった感じです」
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