1部昇格ならず 課題を克服しインカレに挑む/東日本学生リーグ戦

2024.09.22

 悲願の1部昇格に向け、東日本学生リーグ戦に臨んだ明大。初戦から3回戦まで3連勝と順調なスタートを切るも、その後2連敗を喫し、5勝2敗の3位と惜しくも1部昇格はならなかった。

9・21 第73回東日本学生リーグ戦(靖国神社相撲場)
▼明大――3位
・1回戦
○明大4―3大東大
・2回戦
○明大6―1国士舘大
・3回戦
○明大6―1立大
・4回戦
明大3―4駒大○
・5回戦
明大3―4法大○
・6回戦
○明大6―1東大
・7回戦
○明大5―2慶大

 初戦の相手は大東大。先鋒を務めた柴田林太(政経2=秋田北鷹)が力強い押し相撲で勝利しチームに勢いをもたらすと、接戦をモノにし4―3で初戦勝利を飾った。「立ち上がりは先鋒の自分と二陣の西原先輩(貴瑛・政経3=報徳学園)で勢いをつくって、酒井先輩(真幸・政経3=埼玉栄)が必ず取ってくれると思っていたので安心して相撲が取れた」(柴田)。その勢いのまま、明大は2回戦の国士館大戦、立大戦で快勝。「出場する人数が大将だけいなかったが、それをあまり感じさせないチームで戦えた」(酒井)。1部昇格に向け快調な滑り出しを見せた。

 4回戦は駒大と対決。柴田は自身より体格の勝る相手に対し、攻めの相撲を貫き寄り切りで見事白星を挙げた。「自分の中では駒大戦がすごくいい相撲を取れたなと思っていて、よく体も動いていた。自分はやったことがなかったが強い選手が相手だったので、正直勝てるか不安だったがいつも通りの相撲を取れて勝つことができて、その時はうれしかった」(柴田)。このまま勢いに乗りたい明大だったが、わずかに駒大に及ばず3―4でこの試合を落とすと、5回戦の法大戦も3―4で落とし痛恨の2連敗。1部昇格が厳しい状況となってしまう。しかし、選手たちの雰囲気は崩れなかった。「最初で負けたり途中で負けたりしても、チームが落ち込むムードになるのではなく、だからこそまた盛り上がっていくというムードにはできていると思う」(酒井)。

 これ以上の連敗を避けたい中、6回戦は東大と激突。全ての取り組みで圧倒し、6―1で悪い流れを断ち切る。続く7回戦では慶大を5―2で下し、5勝2敗の3位で今大会を終えた。「6人で出ていたので、3位だったが内容的には悪くないのかなと思っている。これも次のインカレ(全国学生選手権)に向けてと考えたらいい方向ではあると思う」(酒井)。

 1部昇格はかなわなかった明大。個人では、今大会全勝した酒井が敢闘賞を受賞した。「今回は対戦相手が大きかったり小さかったりしたので、どの相手でも自分の得意である突き相撲を徹底することができた」(酒井)。次戦は11月に両国国技館で行われる全国学生選手権だ。「インカレはAクラスでいい結果を残して、来年度の大会のチケットを勝ち取れるように頑張りたい」(柴田)。高みを目指し、選手たちは日々の稽古に励む。

[晴山赳生]

試合後のコメント
柴田
――今大会に向けて意識してきたことはありますか。
 「先週に全日本体重別の試合があって、そこでも3位になったので結構自分に自信がついていて、それをこの1週間は伸ばして足りない部分を補ったり、自分の持ち味である押しを磨いたりという稽古を積んできました」

――次戦に向けてどのようなことを意識していきたいですか。
 「悪かった部分が結構見つかったのでその課題の修復と、より大きな相手に勝てるように稽古に励んで、体も大きくしてインカレに臨めたらいいなと思っています」

酒井
――今日の取り組みを振り返っていかがですか。
 「11月のインカレの前哨戦だったので、大事な試合だったんですけど、自分1人としては全部勝って敢闘賞取れたのはいい流れかなと思います。チームとしてはポツポツ負けたこともあるんですけど、流れ的には良かったかなと思います」

――次戦に向けて意気込みをお願いします。
 「自分は今3年生なんですけど、4年生がその大会で引退になるので、自分たちがいい最後の試合にできるように頑張っていきたいと思います」