(7)「最上級生の存在感」
しかし4年生女子は1人、皆川だけ。「上級生になると周りを見なくてはいけないし、メニューを考えるのも1人。責任感が付きました」。1人で女子をまとめなくてはいけない重圧を抱えながらも「自分がやる気を出して、見せていかないと下の子を引っ張れないから」と明るく元気にチームを盛り上げる。
昨年2部降格を経験した女子の今年度の目標は「1部昇格、そして1部定着」。「体力ももちろん大切だけど、向かっていく気持ちも大切。受け身じゃなくて攻めていかないと」。2部では簡単に勝てても、1部では勝てない。昨年そう実感したからこそさらなる成長を求め練習にも気合いが入る。
そんな皆川に自らの弱点を聞くと「楽しみすぎてしまうところ」と笑いながら答えた。「練習とか、何でも楽しくやって盛り上がっちゃうんですよね。楽しいのはいいんですけど、もう少し緊張感も持たないと(笑)」。女子で唯一の最上級生となる皆川だか、その顔は常に笑顔。「大変なときとか、メニューとかは、女子は1人ですけど男子がいますから。男子に相談します」。男女の仲が良いのも明大バドミントン部の特徴。
女子唯一の最上級生、皆川は1人でまとめることに責任を感じながらも、練習は楽しく、盛り上げる。
◆皆川美穂 みながわみほ 文 埼玉栄高出 153cm
週に3回は行く飲み会でも、下級生ではなく盛り上げるのは常に福森。「ムードメーカーってやつです。盛り上げるのがうまいんですよ」(皆川)。練習でも打ち上げでもチームの中で盛り上げるのは下級生ではなく最上級生の福森だ。
そんな福森に今年の目標を聞くと「2部優勝。1部昇格」とはっきりと言った。「自分の代がしっかりしていないと、下がついてこないから」。しっかりと目標を持ち、チーム全体を見て、プレーでも練習でも、いつでも盛り上げ役としてチームの中心にいる彼。最後に読者に一言。「好きです」。
大学生活はあと1年。本学バドミントン部として活動する時間はさらに短い。その短い時間で彼ら最上級生がチームを盛り上げ、1部昇格へ導いてくれるか今後が期待される。
◆福森裕 ふくもりひろし 理工 福岡大附大濠高出 162cm・62kg
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