リーグ戦2日目 女子が日体大に逆転勝利 男子は筑波大に競り勝てず/関東大学秋季リーグ戦

2024.09.21

 男女ともに白星スタートで迎えた関東大学秋季リーグ戦2戦目。男子は先日の東日本学生選手権(東インカレ)優勝校である筑波大相手に競り勝つことができず、リーグ戦では今年度初の黒星をつけた。女子は日体大にシングルス2本を先取されるも、残りの3戦を粘り勝ち連勝で飾った。

◆9・19、21~22、27~28 関東大学秋季リーグ戦(日体大米本記念体育館)
▼男子
 藤原1―2永渕○
 中川1―2松久○
 宮下怜・栁川組0―2野口・安保組○
 荻原・佐藤組1―2永渕・中村組○
○本田光2―1安保
▼女子
 竹内0―2今泉○
 小原未0―2工谷○
○亀井・石井組2―1阿部・谷川組
○宮下彩・松本組2―0高橋・長組
○杉山2―1加藤

 男子は先日の東インカレで優勝した筑波大との対決。1日目に引き続き第1シングルスは藤原睦月(商2=埼玉栄)。第1ゲーム序盤から相手を寄せ付けない圧倒的な強さで試合を進めるが、17―14から低いラリーに持ち込まれ失点を重ね、そこから1点も追加できず17―21で一気にこのゲームを奪われた。第2ゲームでなんとか立て直し第3ゲームに持ち込むが、厳しい展開が続く。何度か逆転した場面もあったが、最後はスマッシュをきれいに決められ敗れた。第2シングルスの中川友那(商1=埼玉栄)も第3ゲームまでもつれ込んだが、ぎりぎりのところで競り勝てず。第1ダブルスの宮下怜(政経3=埼玉栄)・栁川蓮(商3=瓊浦)組は、第1ゲーム終盤に追い上げデュースを粘るも勝ちきれず、第2ゲームも流れに乗り切れず落とし、筑波大に敗戦が決まった。

 全敗は避けたい中戦った第2ダブルスの荻原聖也(政経3=ふたば未来学園)・佐藤瑠活(政経1=東大阪大柏原)組は、相手ペアの球速に終始翻弄(ほんろう)され劣勢で進んだ第1ゲーム終盤、14―19とマッチポイントを取られるまであと一歩のところで、相手のミスが重なり一気に逆転。20―19と大きなチャンスが舞い込む。しかし1点も返すことができず、チャンスを生かせなかった。続く第2ゲームも劣勢で試合が展開されるも、またもや終盤に12―18から圧倒的な追い上げを見せ一気に逆転し、そのまま1点も奪われることなく勝利。2度目のチャンスをモノにした。しかし第3ゲームは終盤の追い上げのスキもなく敗れ、ここまで筑波大相手に0勝4敗。最後の第3シングルスを戦ったのは本田光主将(商4=埼玉栄)。相手は先日の東インカレでも戦った選手で対策もされている中「この1本を取るか取らないかで今後の順位も変わってくる。なんとしても1本は取ろうという気持ちだった」(本田光)。第1ゲームは相手の出方を見極め、落ち着いて点を重ね勝利した。しかし第2ゲームで競り負け全敗の危機に。最終ゲームはチームメートたちが応援に駆けつける中、主将の意地をみせ一勝を挙げた。

 女子は日体大との対戦。第1シングルスは先日の第1戦で団体戦デビュー初勝利を飾った竹内紅葉(農1=札幌静修)。相手のリードを一度も打ち破れず落とした第1ゲームとは一転、第2ゲームを終始優位に進める。長いラリーを粘り強く拾い11―5でインターバルに。リードを守りマッチポイントまであと一歩のところでじわじわとミスが重なり、19―19と追い付かれてしまう。そのまま粘り切れず悔しい敗戦となった。流れを変えられず第2シングルスも0―2で落とし、これ以上負けられない状況となった。

 第1ダブルスの亀井菜杏(農2=聖ウルスラ学院英智)・石井夢楓(政経2=埼玉栄)組は第1ゲームで7―8の劣勢から大量得点を奪い、一気に得点を倍にし14―8に。そのままの勢いでこのゲームを21―13で獲得するも、第2ゲームは大きく離され落としてしまう。ここを落とせばチームの負けが決まってしまう第3ゲーム、序盤は相手のリードを崩せず苦戦するも、終盤の追い上げで逆転。華麗なプッシュでチーム初の白星を挙げた。第2ダブルスの宮下彩奈(農=聖ウルスラ学院英智)・松本みなみ(政経4=柳井商工組)は第1ゲームを接戦で進め、デュースに突入。長いラリーの耐久戦でなかなか決着がつかず、点の取り合いが続いた。最後は宮下彩が相手コートに球をたたき込み26―24で第1ゲームをもぎ取った。続く第2ゲームは序盤から落ち着いて点を重ね21―16で勝利。

 ここまでで日体大との勝敗数は2―2となり、勝負は第3シングルスの杉山凛(文3=西武台千葉)に託された。しかし第1ゲームを落とし敗戦の危機に。「緊張してあまり動きが良くなく、ショットが安定しなかった」(杉山)。後のない第2ゲーム、流れは一転し相手を一切寄せ付けず21―11と圧勝。そのままの調子で第3ゲームも連取した。「2ゲーム目3ゲーム目になるにつれて相手がしっかり見えてきたり、試合の中で立て直すことができたのは良かった」(杉山)。3―2で日体大に勝利し、2戦連続白星で飾った。

[増田杏]

試合後のコメント
本田光主将
――チーム全体の振り返りをお願いします。
 「今日は誰もダブルスとシングルス兼ねていないので、7人が出るオーダーだったので、試合前に自分が出るところの1本をなんとしても取り切ることが大事だよということを話しながらやってたんですけど、やはり競って落とすというのが続いてしまいました。敵の運ではあると思うんですけど、春はそこで競って勝っていけたんですけど、落とすときももちろんあって、それをいかに明日から競ってからつなげられるかを考えることが大事かなと思います」

――残りのリーグ戦をどのように戦っていきたいですか。
 「同じように一つ一つ自分の出る試合を大切にしてやっていくことが大事ですし、それが結果として団体の勝ち負けにつながっていると思います。今日も負けて、東インカレも負けて、上に向かっていく気持ちで、挑戦者の気持ちを持ってできるといいかなと思います」

杉山
――チームの勝利が懸かった試合でした。
 「東インカレからシングルスはあまりいい流れではなくて、調子も良くなくて、ずっと負け続けてきてた中で2―2で回ってきて、普段よりももっと自分にプレッシャーがかかった中で今日一試合勝てたというのは、これからあと3試合、明日と来週に向けていい流れができたんじゃないかなと思います」

――勝ち切れた要因は何だと思いますか。
 「最後はもう気持ちだけど、やっぱり3年生っていうのもあって、しっかり後ろに3、4年がいて勝てるよっていうのを1年生に見せるために頑張りました」

――明日に向けて意気込みをお願いします。
 「法政は単複両方しっかり固まってきている大学なので、もちろん私も1本、みんな一人一人1本ずつしっかり取ていけるように頑張りたいと思います」