
神戸、原田が予選通過 2日目以降に弾みのつく1日に/日本学生対校選手権
トラック競技において、今年度最後の大会となる日本学生対校選手権(日本インカレ)がついに開幕。多くの予選が行われる大会1日目は4人のうち2人が準決勝進出を決めた。途中、雷雨に見舞われ50分ほど中断の時間があったが、2日目以降につながる初日となった。
◆9・19〜22 第93回日本学生対校選手権(Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)
▼男子100メートル予選
1組 神戸 1着 10秒31 準決勝進出
3組 松下 7着 10秒67
▼男子400メートル予選
4組 原田 1着 47秒06 準決勝進出
▼男子1500メートル予選
3組 増子 14着 3分55秒28
今大会、明大勢の先陣を切って出場した神戸毅裕(営2=明星)。男子100メートル予選では、パリ五輪4×100メートルR代表の柳田大輝(東洋大)に競り勝ち、1着でゴール。準決勝進出を決めた。レース後、神戸は「驚きと安心が半々。タイムの事前のランキングでは2番手だと思っていた。実際のレース内容もほぼ2着という感じだったが、その中でも柳田さん(東洋大)相手に1着を取れたのはいい流れをつくるという意味で自信になった」と語った。その一方、同じ男子100メートル予選に出場した松下かなう(法4=大分東明)は、スタートから出遅れてしまう。自分の走りをすることができず、予選敗退となった。2人とも、大会2日目に行われる4×100メートルR予選にも出場予定。松下のリベンジに期待したい。
男子100メートル予選のレース後、雷雲が近づいてきたため、約50分間の中断となる。当初の予定から大きく遅れてのスタートとなった男子400メートル予選には原田真聡(文2=東農大二)が出場した。原田はレースが終盤になってもペースが落ちることなく、最後は余裕を持って1位でフィニッシュ。準決勝進出を決めた。昨年度、この種目で入賞を果たした原田。今年度の日本インカレでは自己ベストの更新と昨年度の結果を超えることを目標としており、準決勝以降の走りにも期待したい。
この日、明大勢として最後の出場となった増子風希(政経1=学法石川)。初めての日本インカレとなったが、スタート直後から形成された集団の前方に位置する。しかし、残り2周に入ったところから集団に付いていくことができなくなり、ラスト1周時点では大きく集団から離された。最後の直線で残りの力を振り絞るも、前方には届かず。「前半はいい位置で走ることができたが、中盤一気に失速してしまい、集団から離れて自分の理想とは違う形になってしまった」(増子)。14位でゴールし、予選敗退となった。中盤失速してしまった理由に、気持ちの面を挙げた増子。今大会は苦い思い出となったが、ここでの経験を糧に、飛躍を誓った。
4人のうち、2人が準決勝進出を決めた日本インカレ1日目。予選突破した選手は、どちらも1着での通過となっており、準決勝以降の快走も期待される。明大勢は2日目以降、どのような走りを見せてくれるのか。まだ大会は始まったばかりだ。
[安田賢司]
※レース後のコメントは後日特集記事「紫灰復燃」にて掲載いたします。
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