逆転許しまさかの連敗/第82回関東大学リーグ戦

1999.01.01
 勝利のないまま迎えた第3節。今日こそ勝利をつかみたい本学は、試合開始前から応援席で円陣を組むなど気合いが表れていた。さらに苦しむチームの応援にサッカー部OBの長友選手(政経4)も駆け付けた。それでも試合は後半に2点を決められ1―2の逆転負け。2年半ぶりの連敗となってしまった。

 前半、開始から林(商4)のヘディングシュートなど惜しい場面が続く。すると18分に山田(政経2)が2試合連続となる先制点を挙げ1―0。そのまま1点を守り切り前半を折り返した。
 後半に入ると相手のプレスに苦しめられ、ボールをつないでも決定的なチャンスをつくれない本学。すると後半5分、フリーキックからマークを外され、同点に追い付かれてしまう。肩を落とす選手たちにベンチや応援席から「勝負はここからだ」と声が掛かる。逆転を狙う本学だが守備の要・近藤(営4)がペナルティエリア付近で相手を倒してしまいレッドカード。本学は思わぬ形で苦戦を強いられる。近藤の穴を埋めるため10人で必死のプレーを見せるものの、終了間際の44分に逆転を許し、2―1で試合を終えた。

 開幕から3試合、いまだに自分たちのサッカーができない本学。「試合後に悔し涙を流す選手もいた」(藤田主将・法4)と、不本意な試合が続いている。しっかりとした守備があって、初めて攻撃が生まれるのが明治。それだけに守備面の強化はチームの立て直しには避けて通れない道だ。次節の国士大戦まで1週間。選手たちには気持ちの切り替え、そして守備力強化が求められている。リーグ戦はまだ序盤。チームが明治らしさを取り戻せば、連覇は必ず見えてくる。

☆試合後のコメント☆
・神川監督

「ディフェンスラインに経験のある選手がいないことで、本職でない選手に無理をさせている状態。攻撃は悪くはないが、守備が悪いせいでリズムがつくれていない。うちは守備をしっかりしてから相手のスキを付くチームだから、守備を修正しなければいけない。ただ前節よりも戦う気持ちがあったのが良かった」。

・藤田主将
「ディフェンス面を再確認しなければいけない。試合を重ねるにつれて良くはなっているが、まだ詰めが甘い。選手が好きなことだけやっている。連敗はショックだがへこんでいても仕方ない」。

・林
「今の実力が結果に出ている。前節と同じ後半の立ち上がりで失点してしまい、失敗を繰り返してしまった。ボールをつなぐことはできたと思うが…しっかりやっていかないといけない」。

・山本(政経2)
「明治が劣勢の状態で、自分が右サイドで踏ん張れなかった。1番の課題は守備。去年は守り切れた場面でも、今年は簡単に失点している。リーグは始まったばかりだから切り替えていきたい」。