
悔しい初戦敗退/全日本選抜体重別選手権
今年8月に控える北京オリンピック代表選手の最終選考会も兼ねた今大会。アテネオリンピックで五輪3連覇を達成した60kg級の野村忠宏(ミキハウス)などトップレベルの選手たちが集まり、ハイレベルな争いが繰り広げられた。
本学からは73kg級の西岡(営3)が出場。かねてから「オリンピックの金メダル」を目標に掲げてきた西岡にとって、今大会は自身の実力を試す絶好の舞台だった。並々ならぬ闘志を燃やして挑んだ初戦の相手は、昨年のユニバーシアードで優勝した大束選手(旭化成)。だが、いつもどうしても緊張してしまうと本人も自覚している初戦。やはり動きが硬い西岡は、大束選手に背負い投げで効果のポイントを取られてしまう。「動いたところを袖釣り込みに入られ、反応が遅れた」(西岡)。追いかける苦しい展開。それでも徐々に緊張がほぐれていったのか、その後は彼本来の攻撃的な柔道で怒とうの反撃を見せる。しかしポイントを返せないまま時間が経過し、ついに試合終了。効果1つの優勢負けという悔しい初戦敗退となった。
畳を去る西岡の顔には、言葉では言い表せないほどの悔しさがにじんでいた。届かなかった頂点。だが、確実にその距離は縮まっているはずだ。新たな戦いはここから始まる。今年の西岡のさらなる飛躍に期待したい。
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