男子タンデム・スプリント2位 男子は総合6位でロードへ/全日本大学対抗選手権(トラック)

2024.09.17

全日本大学対抗選手権(インカレ)が23日から千葉県にて開幕。トラック競技が3日間にわたって行われた。男子はタンデム・スプリントの吉田唯斗(政経3=学校法人石川)本田音輝(営2=松山工)ペアが表彰台入り。唯一の女子部員である渡部春雅(政経4=駒大高)はパリ五輪出場選手を相手に健闘を見せ、オムニアムで4位につけた。

◆8・23~25全日本大学対抗選手権(TIPSTAR DOME CHIBA)
▼男子タンデム・スプリント
吉田・本田――2位
▼男子マディソン
小泉・海老島――5位
▼男子4キロ・チームパーシュート
片岡・小泉・小久保・海老島――5位
▼男子チームスプリント
吉田・藤澤・宮崎――6位
▼男子スプリント
宮崎――ベスト8
藤澤――15位
▼男子1キロタイムトライアル
片岡――6位
海老島――16位
▼男子オムニアム
片岡――7位
▼男子4キロ・インディヴィデュアルパーシュート
小泉――10位
▼男子ケイリン
吉田――予選敗退
▼トラック男子総合
明大――6位
▼女子オムニアム
渡部――4位
▼女子3キロ・インディヴィデュアルパーシュート
渡部――5位
▼トラック女子総合
明大――6位

【女子】
 唯一の女子部員である渡部は昨年度のインカレで優勝を果たした3キロ・インディヴィデュアルパーシュート(3キロ個抜き)とオムニアムに出場。初日の3キロ個抜きでは予選で3分51秒台の好タイムを記録も、パリ五輪代表の池田(早大)が大会新記録をマークするなど高レベルな争いとなる中、予選順位5位で決勝進出を逃した。3日目にはパリ五輪代表の池田、垣田(早大)ら実力者が集うオムニアムに出場。オムニアムは1日で中距離4種目を行い、総合成績で順位を競うハードな種目だ。第1種目のスクラッチ、第2種目のテンポレースでは4位でゴールし、それぞれ34ポイントを獲得。続くエリミネーションでは激しいレース展開を勝ち抜き2位で38ポイントを獲得した。全体4位で迎えた最終種目は20キロポイントレース。コンスタントに得点を重ねるも上位陣に得点及ばず4位でゴール。「レベルが高くて、去年と比べてもペースが全然違った。表彰台には登れなかったが価値ある4位だったかなと思う」(渡部)。総合順位4位で惜しくも表彰台入りを逃す結果となった。

【男子】
 初日の4キロ・チームパーシュート予選には片岡遼真(法4=福井県立科学技術)・小泉響貴(政経3=浦和北)・小久保瑠惟(営3=北桑田)・海老島卓弥(政経2=浦和北)が出場。最初の1キロを1分7秒904で予選首位の中大に迫るタイムを記録すると続く2キロでは2分9秒034、3キロでは3分11秒869をマークし、最終タイムは4分13秒447の好タイムを記録。しかし、全体5位と予選突破ライン4位に惜しくも届かず。予選敗退となった。

 2人1組となって走者を交代しながら順位を競うマディソン。明大からは小泉・海老島ペアが出場した。このペアでは初めてのレースとなったが「自分たちの思うように前で展開して、自分たちの足を使わずに得点に絡む動きをできた」(海老島)と、予選では全周回でポイントを獲得し2位で決勝へ進出。走行距離40キロ、予選と比べて3倍もの長さで争われた決勝では「前半はいけると思ったが、なかなか持久力が持たず後半はどんどん差をつけられてしまった」(小泉)と、得点を重ねることができず結果は5位。「来年は絶対優勝したい」(小泉)、「納得いく結果が出なかったので、来年のインカレをターゲットにリベンジしたい」と、高校時代から続く先輩・後輩ペアはさらなる飛躍を誓った。

 2人乗り用の自転車に乗って周回タイムを競うタンデム・スプリント。昨年度インカレで3位に輝いた吉田・本田コンビが出場した。初日の予選では優勝した7月の全日本学生選手権トラックの記録を上回る12秒台を記録し全体2位で予選を通過。3日目の準々決勝も安定した走りでレースを制した。迎えた準決勝は全日本学生選手権決勝で破った日体大ペアとの再戦。「一度勝っている相手だったので、冷静に、とにかく冷静に追いついていけば勝てると自信をもって臨んだ」(吉田)と、3本勝負のレースで立て続けに2本を奪い勝利した。決勝では日大ペアとの対決。「昨年度のインカレ準決勝で負けてしまった相手で苦い思い出があった。今回は絶対勝とうという気持ちはすごく強かった」と、意気込んで挑んだレースだったが立て続けに2本を先取され惜しくもリベンジ達成とはならなかった。それでも結果は昨年度を超える2位。今大会明大唯一の表彰台入りを果たし、表彰式の壇上では笑顔を見せていた。

 3日間にわたりトラック競技を戦い抜いた明大。男子総合順位は6位と総合優勝を目指す明大にとっては伸び悩む結果に終わった。9月1日に長野県大町市美麻地区で開催予定であったロードで巻き返しを狙いたいところであったが、レースは台風の影響により延期。9月16日に群馬県・群馬サイクルスポーツセンターでの開催が決定した。トラック・ロード総合での表彰台入りへ、村上裕二郎主将(営4=松山工)を中心としたロード班の活躍に期待したい。

選手のコメントはこちらから

[菅波陸哉]