
全日本個選に3艇が出場 早川・仲・落合組は第1レース4位/全日本学生個人選手権
蒲郡の地で、今年も全日本学生個人選手権(全日本個選)が開かれた。明大からは6月の関東学生個人選手権で上位に入った服部輝海(理工2=横須賀学院)・吉村龍哉(理工2=西大和学園)・富岡こころ(農2=松陽)組と早川大翔(商1=霞ヶ浦)・仲悠樹(商3=学芸大国際中教)・落合悠貴(政経2=明大明治)組、西村拓真(法2=関東学院)・堤祐人(政経4=明大明治)・豊満陸(政経4=大垣東)組の3艇が出場した。
◆9・5~8 全日本学生個人選手権(豊田自動織機 海陽ヨットハーバー沖)
▼スナイプ級
服部輝・吉村・富岡組――21位
▼470級
早川・仲・落合組――27位
西村・堤・豊満組――28位
スナイプ級の服部輝はスキッパーとして昨年度に引き続いての出場。今回のクルーの2人とは同期で「お互いの理解が深く、コミュニケーションが非常にスムーズだった」。全8レース中6レースで20位前後と安定感はあったが「(2日目)序盤に受けたペナルティを引きずってしまった」とDPI(裁量ペナルティ)を受け、38位となってしまった第4レースを悔やんだ。それでも最終結果は21位。目標であるトップ10入りは逃したが昨年度から順位を上げ、さらに「去年の経験からレース中の反省をその場で行い、次のレースに即座に生かすというサイクルを繰り返している」と着実に成長を遂げている。将来的な表彰台入りを目指し鍛錬を重ねる。
470級は2艇が27、28位と連番で大会を終えた。スキッパーの早川、西村はそれぞれ全日本個選初出場。早川・仲・落合組は第1レースで4着と最高の滑り出しを決める。「スタート後、マークに最短距離で走れたことで周りから抜け出すことができ、安定したレース展開ができた」(早川)。ただその後は30番台前後のレースが多く、最終レースではスタート時のフライングでペナルティが課せられた。「初めての個人戦で思うように走れなかった。今後はスタートの練習を積み、スタートから前を走れるようにしたい」(早川)と振り返った。
一方の西村・堤・豊満組は蒲郡のコンディションに苦戦を強いられる。「海面の場所ごとに違う風が吹き、風の変動も大きく対応が困難だった」(西村)。第1レースは41位と下位に沈んだが、それでも「混戦が予想される場面でも怖がらずに挑戦して成功するシーンも多く、自信がついた」(西村)とレースを重ねるごとに順位を上げ、第7レースでは16位でゴール。最終的に28位で終わったが「通用する部分も多く発見することができ、今までの練習が間違ってなかったと思えた」(西村)と手応えを感じた。
ヨットシーズンもいよいよ終盤に差し掛かる。残る大会は団体戦となり「さらに強いチームワークが求められるので、チーム全員が一丸となって全力で挑む」(服部輝)。約1カ月後の関東学生選手権で上位入賞、そしてインカレへ。勝負の秋、正念場だ。
[北原慶也]
試合後のコメント
西村
――団体戦に向けたコメントをお願いします。
「今までやってきたことを冷静に発揮することができれば団体戦で入賞することは遠いことではないと思っています。まずは予選(関東学生選手権)で確実に突破するために油断せず練習に取り組みたいです。今回の全日本個選で見つかった課題をつぶすことがインカレで勝つことの近道だと思います。そのため残りの時間でこれらの課題を徹底的に取り組み、解決したいです」
服部輝
――今年度の大会はスキッパーは1、2年生の若手が積極的に起用されていますが、どのように感じていますか。 「若手が多く起用されていることは非常にいいことだと思います。私たちの世代がチームの中心となり、新しい時代を切り開いていく責任を感じています」
早川
――初の全日本個選でしたが、手応えはありましたか。
「1レース目から前を走ることができて練習の手応えは感じました。しかしまだまだ細かいミスから順位を落とすことは多かったです」
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