
宮下怜が東日本の頂点へ 東インカレ閉幕/東日本学生選手権
宮下怜(政経3=埼玉栄)が男子シングルスで優勝を果たした。一方で、団体戦は昨年度の優勝に及ばずベスト8で終わったが、9月開幕の関東大学秋季1部リーグ戦(秋季リーグ戦)では課題を修正し、再び団体制覇を目指すことを誓った。
◆9・5〜13 東日本学生選手権(北ガスアリーナ札幌46)
▼男子シングルス
宮下怜――1位
本田光――ベスト4
▼男子ダブルス
宮下怜・ 栁川組――ベスト4
▼女子シングルス
小原未――2位
男子シングルスの準決勝は、本田光主将(商4=埼玉栄)と宮下怜の明大対決となった。第1ゲームでは、本田光が序盤からミスを重ねて失点を許す。終盤に点差を縮めるも、宮下怜に逃げ切られ、21―18で宮下怜が第1ゲームを先取した。第2ゲームでは、本田光が18―12とリードをする展開。しかし、宮下怜がスマッシュを次々と決め、追い上げを見せた。試合はデュースに突入したが、宮下怜の勢いは止まらず、第2ゲームも制して決勝進出を果たした。
決勝の第1ゲームの序盤、宮下怜は1―8と大きく点差を広げられるも、冷静に立て直し逆転に成功。試合はデュースにもつれ込むも、最後は粘りを見せ、22―24で第1ゲームを得た。続く第2ゲームでは、後半から試合を完全に掌握。強烈なスマッシュを立て続けに決め、ポイントを重ねた。勝利を確信した際にはガッツポーズを見せ、21―18で試合を締めくくった。
女子シングルスでは、ルーキーの小原未空(政経1=埼玉栄)が快進撃を見せ、決勝に進出。第1ゲームは序盤から相手にペースを握られ、連続で7点を失う。最後まで点差を縮められず、このゲームを落としてしまった。「今までの相手と違って、パワーもあってショットも良いものを打ってくるので、自分の思うようなプレーができず、振り回される場面が多かった」(小原未)。第2ゲームでは動きを修正して粘り強く相手に食らいついたが、惜しくも勝ち切れず、2位で大会を終えた。
今大会では個々の活躍が目立ったものの、男女ともに団体戦はベスト8という結果に終わり、昨年度の優勝と比べると期待通りの成績を残せなかった。9月19日からは秋季リーグ戦が開幕する。今大会で浮き彫りになった課題を修正し、再び団体戦制覇を目指す。
[武田隼輔]
試合後のコメント
宮下怜
――男子シングルス決勝の試合の振り返りをお願いします。
「第1ゲームの出だしが特に悪かったです。そこからうまく立て直して、自分の得意の展開に持っていけたおかげで勝つことができたと思います」
――団体戦がベスト8となり思うような結果が残せませんでした。そこからどのように切り替えて個人戦に臨みましたか。
「自分がダブルスで負けて、チームとしても負けたことが悔しかったので、個人戦ではいい結果を残せるように意識を切り替えました。この先の全日本インカレへの挑戦、団体戦に向けて、いい結果を残すという気持ちでした」
小原未
――試合中に何か意識したことはありますか。
「自分が上げた球に対して相手が正確なショットで攻めてきたので、上げすぎないよう気をつけていました。またネット前で勝負した時も自分から先手を取って相手を追い込めるように意識していました」
――大会全体を振り返って一言お願いします。
「明治が団体も個人もみんな早めに負けてしまったので、最後まで残って明治のエースとしてしっかり最後まで戦い抜けてよかったと思います」
本田光
――主将として東日本選手権全体の振り返りをお願いします。
「日体大に負けてしまったことが一番悔しいです。それを切り替えて、個人戦で上を目指そうという話はしましたが、やはり負けてしまったことが一番心残りです。自分自身も、ゲームを1本落として悪い流れをつくってしまったことに責任を感じていますし、チーム全体の底上げが課題として見えてきました。春リーグで優勝したことで、今回は挑戦される側としてもう一度踏ん張れるかどうかがチーム力を試される場面だったと思います。しかし今回は踏ん張り切れませんでした。次の秋季リーグ戦では、今度は挑戦者としてリベンジを果たしたいです」
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