中大撃破も 早大に敗れほろ苦いスタート/秋季関東学生1部リーグ戦

2024.09.10

 秋季関東学生1部リーグ戦(秋リーグ)が開幕した。初陣となった中大戦で勝利を飾り、幸先のいい出だしを切ったかと思われたが、続く早大戦では芝拓人(情コミ1=野田学園)が1番で早大のエース・濱田一に苦闘する。飯村悠太(商2=野田学園)も高校時代の同期・徳田に激闘の末敗れ、1勝1敗で初日を終えた。

 今リーグ戦の先陣を切ったのは松田歩真(商4=野田学園)。圧巻のプレーで雄たけびを上げ、チームに活気をもたらす。同じ4年生の手塚崚馬(政経4=明徳義塾)もフルゲームで下して松田に続く。強化してきたダブルスではストレート勝ちを収め、バトンは5番・芝へ。威力ある両ハンドがさく裂し、一進一退の攻防を繰り広げた。最終ゲーム、10―8から1点差に迫られるも逃げ切り、フルゲームの末勝利。中大を4―1で撃破し白星を飾った。

 この日2試合目の早大戦。1番には芝が起用され、早大エース・濱田一と激突した。第1ゲームを奪うも、相手の巧みなプレーに苦しみ、その後連続で3ゲームを奪われる。今春勝利した相手だったが、リベンジを果たされた。それでも2番松田が完勝し試合は振り出しに戻る。続く手塚も波に乗りたいところだったがまさかの敗北。そのままダブルスも落とし、命運は2年生の飯村に託される。対するは徳田(早大)。野田学園の同期対決となった。試合はお互い一歩も譲らない展開に。1―1で迎えた第3ゲームでは、9―10と相手がゲームポイントの中飯村がサーブを変える。相手はこれに対応し切れずデュースへともつれ込む。その勢いで逆転し、このゲーム奪った。だが第4ゲームは振るわず、勝敗は最終第5ゲームへ。序盤に1―6と大きく離されるも、6―10から白熱のラリー戦を制し3度のマッチポイントをしのぐ。だが最後はチキータを刺され惜敗。早くも1敗を喫した。

 悔しいスタートとなったが、まだ優勝の可能性は消えておらず、狙える位置にいる。「ここから全勝して優勝できるように頑張りたい」(飯村)。気持ちを切り替え、背水の陣で挑む。

[末吉祐貴、寺井和奏]

試合後のコメント
松田
――2戦とも勝利でした。コンディションはいかがでしたか。
 「ここ1カ月くらい自分の中で状態はかなり良くて、それが今日の試合でも発揮できました。でも1試合目も2試合目も途中でどうしても勝ちたくなって弱気になってしまったところがあって競ってしまったので修正したいです」

――浅見勇志(文1=希望が丘)選手がリーグ戦初オーダー入りを果たしました。
 「山本(歩・商4=出雲北陵)のコンディションがまだ良くなくて、そこで浅見が1年生ながらオーダー入りという形になりました。日ごろから練習も頑張っていますし、自分は浅見とダブルスを組んでいて一番近くで彼のこと見ているので、必ず勝ってくれます。明日からの試合に期待したいです」

飯村
――徳田選手との試合を振り返っていかがですか。
 「やり慣れていて、どんな球が来るとかも分かっていました。ラリー戦が多かったのですが、バック対バックで点数を取れなかったのが敗因です」