阪南大に0―2 夏の全国大会ベスト8で閉幕/総理大臣杯全日本大学トーナメント

2024.09.10

 総理大臣杯全日本大学トーナメント(総理大臣杯)準々決勝では公式戦初の顔合わせとなる阪南大と対戦した。8分に先制を許し、57分にはFK(フリーキック)から痛恨の失点。終始相手のペースに押され0―2で夏の全国大会の幕を閉じた。

 「今までの歴史の中で初めて阪南大さんと試合をやるので楽しみ」(栗田大輔監督)。満を持して迎えた阪南大戦だったが、苦戦を強いられた。8分、右コースからのパスをそのまま押し込まれ先制点を許す。「先制されたが、まず1点を取れば流れは変わるゲームだった」(中村)。しかし、同点弾は遠かった。決定機を狙い続け、果敢に相手陣営に切り込むも鉄壁の守備をなかなか崩せず。運命は後半戦に託された。

 「もう一度明治のサッカーをする、まずは1点を返すところがポイントだった。大切にしていることをもう一度発揮しようと監督に言われた」(常盤)。HT明けには献身的な守備で貢献する稲垣を投入するも、後半開始直後からFKを献上するなど相手ペースの展開が続く。すると57分、与えたFKから直接ゴールを狙われて痛恨の失点。「SBをもっと絞れたし、C Bも慌てなくてよかったし、もっとポジションを先に取れた」(常盤)と二度目の失点を冷静に振り返った。62分には多久島と近野を同時投入し攻撃の立て直しを図る。CKを立て続けに獲得するが、ポストに弾かれて得点ならず。選手交代などあらゆる策を用いて必死に食らいついたが、かい虚しく最終スコア0―2で明大の夏が終わった。

 今大会で「アミノバイタル®」カップに続く2冠および5年ぶりの夏の全国王座を狙っていた明大にとって、辛酸をなめる結果となった。「切り替えて中断明けの関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)で必ず一つ目を勝つ。リーグ戦も全日本大学選手権も優勝するしかない」(常盤)。夏の全国大会の幕は閉じたが、リーグ戦は後期に差しかかり、22日には駒大戦が控えている。目指すはリーグ戦王者。紫紺の戦士たちは、次なる戦いに向けてその歩みを止めない。

[田上愛子]

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