
(女子)日大に敗れ8強にとどまる/東日本学生選手権
昨年度、男女団体アベック優勝を果たした東日本学生選手権(東インカレ)。連覇を懸けた戦いに注目が集まった。関東大学春季リーグ(春季リーグ)から功績を残し上り調子かと思われた明大だったが、無念にも今大会は3回戦で姿を消す形となった。
◆9・5~9・13 東日本学生選手権(小樽市総合体育館)
▼女子団体
2回戦○明大3―0札大
3回戦 明大1―3日大〇
第1シードの明大は大会2日目から登場。1回戦をストレートで勝利した札大相手に圧倒的な力差を見せつける。第1シングルスの小原未空(政経1=埼玉栄)から第2シングルス、第1ダブルスまで相手に奪われたゲーム数は1ゲームのみ。「3回戦で相手のレベルが上がることがわかっていたので、そこに向けてしっかり調整しながら挑むことができた」(松本みなみ・政経4=柳井商工)と、次戦を見据え余裕を持ったプレーで3回戦進出を決めた。
3回戦に迎えた挑戦者は、春季リーグでも手を合わせ勝利を収めている日大。第1シングルスには初戦と同様小原未が登場した。「緊張してしまって足が動かず、出だしは思うようなプレーをすることができなかった」(小原未)。第1ゲームは相手のアタックに対応することがなかなかできず、主導権を完全に握られ21-11で落としてしまう。第2ゲームに突入するとミスもかなり減り少しずつ自身のペースに持ち込みゲームメーク。わずかなリードを守り切り勝負は最終ゲームへ委ねられた。かなり拮抗した勝負だったが「最後は気持ちで勝ち切ることができた」(小原未)と厳しい局面でも強気のプレーを見せ続けた小原未に軍配は上がった。21-19で勝ち取り、一歩明大リードで試合は進む。
続く第2シングルス、第1ダブルスは苦しい時間が続いた。ゲーム序盤から相手にかなりのリードを許してしまった両試合、明大の粘りが垣間見える場面もあったが逆転の布石を打つことはかなわず。ともに日大に白星を許す形となり、明大が背中を追う展開へと立場は逆転してしまう。
後がない明大の運命を託されたのは松本・亀井菜杏(農2=聖ウルスラ学院英智)組。第1ゲームはお互い探り合いのなか激しい攻防戦が繰り広げられた。善戦するも第1ゲームを取り切ることはできず切り替えて挑んだ第2ゲーム。第1ゲームのような接戦になるかと思われた。しかし即応性は相手の方が上回っていたか、亀井は「2ゲーム目は相手に攻め続けられる時間が増えてしまった」と語る。第1ゲームより得点することができずスコアは13-21。ゲーム数0-2で敗れ、この瞬間1-3で明大の3回戦敗退が決定した。
挑戦者として挑み続けてきた今までとは違い、「王者」として全校に挑まれる立場で開幕した今大会。「みんながどこか少し油断をしていたと思う」(松本)。春季リーグも準優勝と、最近で一番成績が良かった明大だが、ここにきて成績を落とす結果となってしまった。個人戦も残されており、下を向いている暇などない。そんな明大に何か足りないものがあるとすれば、それは「王者の覚悟」なのかもしれない。
[成田美彩子]
試合後のコメント
小原
――今大会に向け強化してきた部分を教えてください。
「攻めるプレーは得意ですが、相手に攻められた時や長いラリーになった時に逃げてしまう癖が私にはあります。長いラリーになってもしっかり自分が取り切ることができるように夏は練習をしてきました」
松本
――4年生としてここからどのようにチームを引っ張っていきたいですか。
「もう残りも数カ月となった今、チームに対して大きな影響を与えることはできないかもしれません。ですが日頃の練習での声かけだったり、小さな一瞬一瞬を自分から全力でやってチームを盛り上げていきたいです」
亀井
――個人戦に向けて意気込みをお願いします。
「個人戦はペアが変わってしまいますが自分の全力を出して、楽しんで臨めたらいいなと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES