早大に完敗 運命は入替戦へ/関東大学女子1部リーグ戦

2024.09.09

 関東大学女子1部リーグ戦(以下、リーグ戦)の最後の相手は早大。1年生から4年生まで全員が奮闘したが、単複通して1勝も奪うことができず。チームの戦いは入替戦へもつれ込むことが決定した。

【D1鈴木渚左主将(国際4=野田学園)・五十嵐唯愛(政経3=四日市商)組VS齋藤優寧・田邑来未組】
 リーグ全5戦でペアを組み、D1に出場している鈴木・五十嵐組。「最初はいい流れでできた」(鈴木)と語るように、2―1で迎えた第4ゲームには鈴木の粘りのラリーでブレークに成功した。その後も「自分たちのミスはあまりなかった」(五十嵐)と安定した展開でゲームカウント5―3まで差を広げる。しかし第9ゲームで一度セットポイントを握るも、相手にボレーを打ち込まれデュースにされると、最後はドロップショットでブレークを許した。そこからは互いにキープし合い、タイブレークに突入。鈴木のスマッシュなどで2点を先取するも「ループをうまく使ってこられて私たちが引いてしまった」(鈴木)。相手の巧みなロブや反対に速いショットに対応できず6連続得点を許すと、そのまま流れを取り戻すことなく6―7で第1セットを落とした。

 流れを変えたい鈴木・五十嵐組だったが「ファーストの流れで相手の調子がすごく良かった」(鈴木)とまさかの5ゲームを連取されてしまう。それでも第6ゲームをキープすると、第7ゲームには五十嵐のリターンエースでブレークに成功。しかし追い上げもむなしく最後は相手の鋭いショットに追いつくことができず。第2セットは2―6にとどまり、最終スコア0―2で黒星を喫した。

(写真:バックハンドを放つ長谷川)

【S2長谷川晴佳(国際2=野田学園)VS田邑】
 一度崩れた流れを取り戻すことができなかった。ゲーム開始序盤、長谷川が強気なストロークで攻めていく。コート深くに入る相手の球をさらにサイドライン際に返し、相手を翻弄(ほんろう)。5ゲーム目はストレートで下し、4―1と大きくリードした。しかし、コートチェンジ後に流れが変わってしまう。「向こうのミスも減ってきたので、自分から取りにいこうと焦って打ってしまう場面が多くなった」。4―4に追いつかれ、1ゲームを取り返すも5―7で第1セットを落とした。

 第2セットは終始相手のペースに。ラリーの中でロブやスライスなどの球種を織り交ぜ、相手を乱そうとするも「いろいろなボールを打ってリズム変えないとっていうことを意識しすぎて、よく分からなくなってしまった」。相手の強烈なストロークに逆を突かれ、返球もままならなくなってしまう。最後まで主導権を握ることはできず、0―6で敗北した。

 長谷川は2年生ながらリーグ戦において全ての単複に出場した。5戦の通算戦績はシングルス3勝2敗、ダブルスでは藤永萌花(文2=野田学園)と組み3勝2敗。「去年のリーグでは1勝もできなかったが、今回のリーグでだいぶ勝てるようになった。全体を通しては良かったんじゃないかと思う」と確実な成長を見せた。来年こそはエースとして王座進出の要を担うだろう。

[春木花穂、高橋佳菜]

試合後のコメント
鈴木
――試合全体を通して良かった点を教えてください。
 「自分たちから展開して積極的にできているときはポイントが取れていると思うので、逆に攻略されて自分たちのミスが増えたときには一気にゲームを取られないようにしたいです」

――入替戦に向け、チームとしての意気込みを教えてください。
 「今日は0―7という結果になってしまいましたが、良かった部分は必ずあると思うのでその部分を忘れずに、もう少しできたなっていう部分も忘れずに。前向きに全員が気持ちを一つにして絶対に勝ちます」

五十嵐
――試合全体を振り返って自分たちの良かったプレーはありましたか。
 「序盤にリードできたことは試合の流れをつくるという意味では良かったと思います」

――入替戦に向けて個人としての目標を教えてください。
 「まずはリードして流れをつくって、そこから相手にリードを渡すことなく前に向かって積極的なプレーができたらいいなと思います」

長谷川
――試合を振り返っていかがでしたか。
 「調子はそんなに悪いわけじゃなかったんですけど、最後のポイントが取り切れなかったり、ここぞっていう重要なポイントの集中力は相手の方があったのかなと思います。自分がリードした場面もあったんですけど、それでも相手は諦めず簡単に取らせてくれないっていう感じだったので、自分はそれに対して特にセカンドセットは簡単にゲーム序盤で取らせてしまったのが良くなかったかなって思います」

――入替戦に向けての意気込みを教えてください。
「やっぱり入替戦は絶対に勝たないといけない試合。今までの試合も勝たないといけない試合ではあるんですけど、特に入替戦は1部残留のためにしっかり残らないといけないので、絶対に勝ち切るために、もしまた単複出させていただいたときは絶対にチーム2勝、自分の出たところは持ってこられるように勝ちにいきます」