女子ダブルスカルが2位 他5艇は表彰台を逃す/全日本大学選手権

2024.09.09

 大学日本一の座を懸けて行われた全日本大学選手権(インカレ)。最終日となる大会5日目は、明大から六つのクルーがA決勝に出場。女子ダブルスカルが2位という好成績をたたき出したが、表彰台入りを果たしたのはこの1艇のみとなり、不本意な結果に終わった。

◆9・4~8 第51回全日本大学選手権  大会5日目(戸田ボートコース)
▼女子舵手付きフォア(S三中 3小野寺 2大場 B荒川 C岡部)――A決勝5位
▼女子ペア(S平松 B山田)――A決勝4位
▼女子クォドルプル(S兼松 3木部 2八塚 B小松)――A決勝5位
▼女子ダブルスカル(S青山 B鴇田)――A決勝2位
▼男子シングルスカル(波多野)――B決勝3位
▼男子ダブルスカル(S青木 B近藤)――B決勝3位
▼男子クォドルプル(S佐々木静 3岸本 2川竹 B尾﨑)――A決勝4位
▼男子舵手付きフォア(S土橋 3市川 2平田 B杉本 C高田)――B決勝1位
▼男子エイト(S金澤 7上戸 6中條  5大久保 4阿部 3小笠原 2佐々木剣 B松川 C鹿川)――A決勝4位

 青山実吹(法4=新潟南)と鴇田彩桜(政経2=美方)の女子ダブルスカルは、前日の準決勝を1位で通過。しかし、同じく準決勝1位通過の早大と6秒の差があったため「自分たちはチャレンジャー」(青山)という気持ちで臨んだ決勝。スタートが得意と話していたが、序盤から早大が1位につけ明大と立大が追いかける展開となる。徐々に早大が突き放し、終盤は立大との争いに。終盤にかけて立大を離し2位となった。しかし「悔しいという気持ちが一番大きい」(青山)「すごく悔しい」(鴇田)と悔しさをあらわにした。

 U―23代表の上戸慧太主将(法4=坂井出商)擁する男子エイトではスタートが遅れ、500メートル地点で6位。徐々に追い上げるも表彰台には届かず惜しくも4位となった。1位となった因縁のライバル日大について「代表が4人乗っているのでその分統一感もあるし完敗だった。悔しい」(上戸)と悔しさをにじませた。

 4年生は今大会が大学最後のレース。悲願である史上初のインカレ男女総合優勝はかなわなかった。「選手全員がやり切ってくれたのを今日見ていたので、そこはみんな悔いは残っていないかなと思う」(上戸)と悔しい結果ながらもやり切った様子を見せた。新体制について星監督は「上戸、金澤(遥叶・商4=米子工)が抜けるところもあるので、どうやってチームとしてのまとまりをくるかが一つのポイントになる」と今後について見据えていた。課題が残る結果となった今大会。この悔しさをバネにして成長することを期待したい。

[野原千聖]

星監督
――大会全体を振り返っていかがでしたか。
 「昨年度よりは結果としては良くなかったというところで、そう簡単にはいかないなと思っているところです」

――今年度の4年生について、振り返っていかがでしたか。
 「上戸が世代別の代表に選ばれたりということで、金澤と上戸のペアで全日本優勝したりと、こぐ力はあったので、そこはすごく評価すべきところでした。久しぶりのU―23の代表だったので良かったなと思っています。この核となる選手を中心にどうクルーをつくり上げていくかというところが、上戸が世界選手権で抜けたのはもちろんあるんですけど、なかなか難しいところだったと思います」

――今後の意気込みと明スポの読者へメッセージをお願いします。
 「今後やっぱりこれだけの人数が一緒になるので上級生中心にまとめ上げて、いい形で活動した上でちゃんと結果も追い求めていきたいなと思います。また見てくださる方に向けて、ローイングの競技ってなかなか普段目にする人もいないかもしれないですけど、東京からも近いですし割と気軽にアクセスできるところでもあるので、海の森競技場に足を運んでみていただいて、僕たちのおもてなしをよろしくお願いします」

上戸
――レースを振り返っていかがですか。
 「結果は完敗ではあったんですけど、それまでの過程で僕が乗って、練習期間も短かった中で4位までいけて予選は復活戦、準決勝と含めてレースごとに成長して、ここまでよくやり切ったと思います」

――4年間を振り返っていかがですか。
 「4年目のインカレが一番悔しかったですね。その分4年間で一番やり切れた大会でもありますし、 残りの今回4年生がいっぱい乗っていたエイトなんですけど、この4年生とまた挑戦できないというのが少し寂しいし、もっといけたんじゃないかというのが悔しいです」

青山
――結果についての心境はいかがですか。
 「個人的なことになっちゃうんですけどインカレ1回も優勝出来なくて高校から通算しても、1回も日本一になってないので、悔しいです。本当に悔しいという気持ちが一番大きいです。でも、予選とか準決勝よりは、すごくいいこぎを二人でできて、タイムも一番いいタイムで出せたので良かったです。」

――4年間を振り返って、今の気持ちはいかがですか。
 「本当に今思うのは、4年間はあっという間だったなと思います。ちゃんと4年間やったはずなのに、1年生の時のレースとかも昨日やったぐらいにあっという間だったなって思います」

鴇田
――レースを振り返っていかがでしたか。
 「いろいろ試行錯誤して決勝からやっていたんですけどやっぱり最後押し切れなかったです。でも自分たちの中ではすごい予選、準決勝を通して一番いいレースができたかなと思います」

――今後の目標をお聞かせください。
 「2年間通してまだ最高でも2位という結果しか取れていなくて去年のインカレも2位なので、1位取りたいです」