
女子Uー20世界選手権大会 大会後インタビュー/竹内晴花
8月15日から24日に香港で女子Uー20世界選手権大会が開催され、日本代表は世代別を含む10人制ラクロスの国際大会において初の3位以上の入賞を果たした。大会通して計4得点を決める活躍をし、明大から唯一選出された竹内晴花(法3=日女大付)に大会を振り返ってインタビューを行った。
◆8・15〜8・24 女子Uー20世界選手権大会
▼8・16 対アイルランド
日本11{3ー2、2ー3、2ー3、4ー4}12アイルランド○
▼8・17 対ジャマイカ
○日本21{6ー1、7ー0、3ー2、5ー0}3ジャマイカ
▼8・18 対イングランド
○日本12{3ー6、5ー0、2ー1、2ー0}7イングランド
▼8・20 対香港
○日本17{5ー1、3ー1、7ー0、2ー0}2香港
▼8・21 準々決勝 対イングランド
○日本12{3ー2、1ー2、4ー1、4ー1}6イングランド
▼8・22 準決勝 対カナダ
日本2{0ー5、1ー5、0ー4、1ー3}17カナダ○
▼8・24 3位決定戦 対オーストラリア
○日本14{3ー1、2ー2、3ー2、6ー0}5オーストラリア

(写真提供:JLA)
竹内
――代表に選出された時の気持ちを教えてください。
「安心した気持ちが大きかったです。自分は初回のトライアウトで一度落選し、追加招集という形で途中から選考に参加させていただいていたので、その期待に応えられたのかなという思いでした。また、世界大会が現実的に見えてきて、気が引き締まる思いでもありました」
――大会全体を振り返っていかがでしょうか。
「これまでに感じたことの無いワクワクした気持ちを味わいました。負けられない戦いが続く中で、日本を代表して戦うことは大きな重圧を感じましたが、その舞台に今までに感じたことがないくらいワクワクしてとても楽しかったです。また、たくさんの人に応援していただき日本を代表して戦う覚悟と誇らしさを大会全体を通して感じました。特に海外の方がJAPANグッズのブースにたくさん並んでいたり、Tシャツを着て応援してくれていた景色は本当に感動しました」
――香港での開催でしたが、海外でプレーするにあたってコンディションなど難しさはございましたか。
「香港は日本よりもさらに暑さが厳しいと聞いていたため、その暑さを想定して体力をつけて臨みました。しかし、実際行ってみると雨続きで日本よりも断然涼しくプレーしやすかったです。連戦だったため疲労もたまりましたが、明治でトレーナーをして下さっている方が世界大会にも帯同してくださったので毎日ケアしていただき乗り切ることができました」
――海外の選手と試合をして気づいたこと、学んだことなどございますか。
「国内では感じられないスピード感に驚きました。特にカナダとの試合やカナダとアメリカの決勝戦を見ていて、パスのスピードや精度が非常に高く、それによってボールの展開がとても速かったです。自分たちとやっているラクロスとは全く別物に見えて、自分もそのレベルで技術を身につけたいと思いました。一方で通用する部分もあり、JAPANチームで大事にしてきた攻守の切り替えや連携した攻撃、ダウンボールのGB(グラウンドボール)などは海外選手に対しても通用すると感じました。日本選手は海外選手に比べてサイズが小さいですが、その分細部にこだわることやチーム全員で連携することで自分たちの強みを出して戦えることを実感できた大会でした」
――3位入賞という結果を振り返っていかがでしょうか。
「一番は目標としていたメダル獲得を達成できて安心しました。自分は選考に1度落ちていたり、途中合流してからもなかなか力が発揮できず苦しかった時に、明治のチームメートや家族にたくさん支えてもらっていました。本大会中も日本から試合を見てくれたり、現地で応援してくれたりと伝え切れないほど感謝しているのでそれを結果で恩返しできて良かったです。そして何より自分たちを最後まで信じて導いてくれたコーチ陣、一緒に戦い抜いたチームメートやスタッフ、応援してくれていた全ての方々と一緒に最高の景色を見れたことが何よりうれしかったです」
――代表での経験を通して、明大に持ち帰ってきたことなどございますか。
「ラクロス面において、代表チームでは明治とは違う戦術や高い当たり前の基準の中でプレーすることができました。自分自身が明治でもその基準を持つことはもちろん、チームメートにもそれを伝えていくことでチーム全体のレベルを上げたり、明治ではやらないラクロスを伝えられるようにしたいと思っています。また、代表チームでは予選ブロックの初戦を敗戦し、後がない中で格上と言われていた相手に勝ち目標を達成することが出来ました。日本一を目指す中で明治も逆境に直面することが多くあると思いますが、代表での経験を糧に誰よりも前を向いて戦い抜けるようにしたいです」
――リーグ戦への意気込みをお願いします。
「今年のチームの目標は日本一です。そのために毎試合安定して得点することに拘っていきたいと思っています。これまではゲームメークできればいいと考えていましたが、ラクロスは点を多くとったチームが勝つスポーツなので直接的にチームを日本一に導ける選手になりたいと思うようになりました。これまでは自信を持って戦うことが課題でしたが、世界大会での戦いを通じて大きく成長することができました。ここから続くリーグ戦では新しい自分で堂々と戦います。応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[伊原遼太朗]
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