奮闘するも初勝利ならず 悔しさ残る3連敗/関東大学女子2部リーグAブロック

 山梨学大との一戦から休む間もなく迎えたリーグ戦3試合目は、江戸川大との戦い。フィジカルに圧倒的な差がある相手に対してディフェンスを徹底するも、それを上回る相手の攻守に序盤から悪戦苦闘。ファウルで止めに入る対敵の戦術を逆手に取り、気迫あふれる追い上げも見せたが、完全に巻き返すことはできず。待望の初勝利は次戦に持ち越しとなった。

◆9・4~10・27 第74回関東大学女子2部リーグAブロック(東町スポーツセンター他)
▼9・8 対江戸川大戦(日本女子体育大学)
明大70{11-24、23-23、11-21、25-19}87江戸川大〇

 スターターは、PG新林未悠主将(理工4=湯沢翔北)、PF山本涼菜(文4=浜松開誠館)、CF後藤葉の佳(理工3=鵠沼)、SF神山南帆(文3=白鴎大足利)、PG萩原加奈(文2=浜松開誠館)。

 江戸川大は前日に敗北を喫した相手・山梨学大同様、留学生が在籍するチームだ。体格差のある留学生に対し、ディフェンスの強化を図って挑んだものの一歩及ばず。「もっと相手の中に入ることができたら、高さの部分でうまくディフェンスができたと思う」(PF尾崎理咲・理工2=東京成徳大)と振り返る通り、さらにレベルの高いディフェンス技術が求められる結果となった。

 苦手とする入りでまたも先手を取られた第1Q。相手のファウルが重なったタイミングを狙って積極的に仕掛けるも、ゴール下での強固なディフェンスに競り負け、得点にならないシュートが続く。フィジカル面でオフェンスに行き詰まった明大は、粘り強いディフェンスで相手のミスを誘う戦法に出る。流れを呼び寄せた第2Q後半では守りを徹底しつつ、新林がフリースローと3Pシュートを決め、34―47で前半を折り返した。しかし、後半では一度相手に主導権を握られると立て直しに時間がかかり、連続得点を許してしまう展開に。最終Qには3Pシュートを量産するなど、果敢に攻め切り25点を獲得したが、点差を縮めることはできず試合は終了した。

 明大を上回る強固なディフェンスと、留学生の正確なセットシュートに苦戦を強いられたものの、選手間の連携に手応えを感じた今試合。随所で光った、新林や萩原を中心とする巧みなパスワークは、今日までの格上のチームとの熱き戦いを通して培ったたまものであろう。リーグ戦はまだ始まったばかり。難戦が続くことが予想されるが、目標である全日本大学選手権出場に向けてまずは初白星を目指す。

[寺井和奏]

試合後のコメント
尾崎
――連戦となりましたが、疲れはありましたか。
 「試合中に足が動きにくくなる時間もありました。それでもリーグ戦は続いているので、しっかりコンディションを整えて臨むことが大切だと思いました」

 ――次戦への意気込みをお願いします。
 「自分にチャンスが来た時はもっと積極的に攻めて、ディフェンスはマークマンに得点を許さないようにしたいです」

萩原
――パスワークを振り返ってみていかがですか。
 「チームとしてのパスワークは良かったのですが、個人としてはもう少し周りを見ていれば、シュートなのかマークなのかといった、自分がとるべき行動を正確に判断できたと思います」

――次戦への意気込みをお願いします。
 「桐蔭横浜大には留学生はいませんが、レベルも技術も私たちより上だと思うので、全員で守って、全員で攻めて頑張っていきたいです」