指導に苦しみメダルなし 悔しい結果に/全日本ジュニア体重別選手権

2024.09.08

  に全日本ジュニア体重別選手権が高崎アリーナにて行われた。明大からは、7月に行われた東京都ジュニア選手権(東京都ジュニア)で100kg超級チャンピオンに輝いた工藤悠祐(政経1=延岡学園)をはじめ、5人が出場した。

◆9・8 全日本ジュニア体重別選手権(高崎アリーナ)
▼60キロ級
佐藤――1回戦敗退
▼66キロ級
末次――1回戦敗退
▼73キロ級
髙橋叶――2回戦敗退
▼81キロ級
祝――3回戦敗退
▼100キロ超級
工藤――3回戦敗退

 出場した5選手のうち3選手が初戦で敗退し、苦しい幕開けとなった今大会。「特に末次(晴倫・政経2=沖学園)は2年生で惨敗という結果に終わって、今のままでは足りない部分があると伝えた」(中濵真吾監督)。

 81キロ級の祝恵誠(商1=育英)は2回戦を突破。3回戦は試合開始24秒後、標準的でない組み手で指導を取られるも、そこからペースをつかんだのは祝だった。残り2分4秒、2回戦でも決め手となった背負い投げで技ありを獲得。その後も果敢に攻め続ける。しかし林(国学院大)が残り1分を切ったところで一気にギアアップ。残り1分に祝が指導を取られ、その43秒後には勝負を決める3回目の指導。勝利まであと少しだったが、最後は指導負けとなった。「途中まではいい形で進んでいたが、最悪の負け方だった」(中濵監督)。

 東京チャンピオンとして挑んだ100キロ超級の工藤。東京都ジュニアでは「技出しが遅くて指導をよく取られる」と振り返っていた工藤だが、今大会でも指導に苦しむ展開となった。3回戦では極端な防御で2回の指導。指導2-0でGS(ゴールデンスコア)に突入するも、GS1分17秒で大内刈を決められ、勝負が決まった。敗者復活戦でも指導2-0で相手優位に。しかし試合終了間際、残り17秒で小内刈と袈裟固の合わせ技一本を勝ち取り、3位決定戦に駒を進めた。3位決定戦では、開始2分で合わせ技を決められてしまい、工藤の戦いは幕を閉じた。

 今大会は指導が勝負の分かれ目となった。「柔道のルールが変わってきて、指導の取り合いみたいになっている部分がある。指導を取らせるという練習もしなければならない」(中濵監督)。集大成となるのは10月に控える全日本学生体重別団体優勝大会だ。悲願の日本一に向けて、明大柔道部はまだまだ進化し続ける。

[森口絵美理]

試合後のコメント
――工藤選手は指導が目立ちましたがいかがでしたか。
 「工藤は指導が2-0になってから戦い始めるケースが本当に多くて。それだと勝てる試合も勝てないんだよということは伝えました」