(男子)連覇ならず 日体大に敗れ団体ベスト8/東日本学生選手権

2024.09.08

 昨年度、男女団体アベック優勝を果たした東日本学生選手権(東インカレ)。全日本学生選手権(インカレ)への試金石にもなる大切な試合で、連覇を目指し戦った。準々決勝まで全て3―0のストレートで勝ち上がったものの、健闘むなしく日体大に敗れベスト8に終わった。

◆9・5~9・13 東日本学生選手権(北ガスアリーナ札幌46)
▼男子団体
2回戦○明大3―0千葉商科大
3回戦○明大3―0神大
4回戦 明大1―3日体大○

 今春、関東大学春季1部リーグ戦(春リーグ)で74年ぶりの優勝を果たした明大。「間違いなく向かってこられる側になるのは分かっていた」(本田光主将・商4=埼玉栄)。相手に徹底的に対策されている中でも勝つための練習をしてきた。初戦の千葉商科大を1セットも落とすことなく破り迎えた大会2日目。3回戦で相まみえた神大にも全てストレートで勝利した。

 順調に準々決勝に駒を進めたが、対戦相手は春リーグ最終戦で優勝を懸け死闘を繰り広げた日体大。シングルスを戦った藤原睦月(商2=埼玉栄)は春リーグと同じ選手との対戦となった。第1ゲームを21―11で圧勝。続く第2ゲームも冷静なプレーで相手を圧倒し、ストレート勝ちを収めた。「配球などの戦略が相手を上回れた」(藤原)。もう一方のシングルスを戦った主将の本田光は、相手の猛攻に対応し切れず2ゲーム連続で落としてしまい、良くない流れのままダブルスへ。

 野村波輝(政経2=東大阪大柏原)・山岡陸歩(商2=聖ウルスラ学院英智)組は第1ゲームは相手の素早い球に全く手が出ず。続く第2ゲームは序盤は互角に戦いを繰り広げたものの、力及ばず14―21で落としてしまう。絶対に負けられない宮下怜(政経3=埼玉栄)・栁川蓮(商3=瓊浦)組の第1ゲーム。1点を取られれば1点を返し、互いに譲らない緊迫した試合展開に。19―20とマッチポイントを取られた時点ですかさず栁川が鋭い球を手前にたたき込み、20―20に。しかし相手も譲らず鋭い一球でもう1点を追加される。素早いラリーに宮下怜の返した球がネットに阻まれ力なく跳ね返ってきた瞬間、1ゲームも落とせない後のない状況に。第2ゲームでも流れを取り戻すことができず準々決勝敗退が決まった。

 「自分が悪い流れつくってしまい、全体としてそこを覆す地力が足りないというところも痛感した試合だった」(本田光)。連覇とはならなかったが、次につながる課題は明確となった。8日から始まる個人戦はインカレ出場が懸かる大事なトーナメントとなる。今度こそ北の地で栄冠を取ってみせる。

[増田杏]

試合後のコメント
本田光
――ご自身のプレーの中で反省点があれば教えてください。
 「良かったところがなさすぎて、それもわからないぐらい何もできなかったという感じです。まず体のコンディション調整の部分に反省できるところはあるのかなと。動きが悪いとか、そういうところは多分直前の取り組みだとかそういったところで改善ができると思うので、やはり相手に先手を取られて攻められて、自分が何もできなかったってところがメンタル的にもそうですし、プレー的にも反省点です」

――個人戦に向けて意気込みをお願いします。
 「全く別物になるし、インカレにつながるので、個人戦に気持ち切り替えて全員通過していけるように調整していきたいと思います」

藤原
――今日の振り返りをお願いします。
 「団体戦に出た時は自分が絶対1勝を挙げないとという気持ちでした。相手もラリータイプで、ラリーで結構点が取れたのが良かったと思います」

――個人戦に向けて意気込みをお願いします。
「団体戦は負けちゃったんで、もう明治が全部取ります。ベスト1、2、3、4。ダブルスもシングルスも」