
前半2失点でヒヤリも 広島大に4―2でベスト8進出!/総理大臣杯全日本大学トーナメント
6日、総理大臣杯全日本大学トーナメント(総理大臣杯)の2回戦・対広島大戦が行われた。早々に真鍋のゴールで先制するも、前半のうちに連続失点。しかし後半に宇水と島野のゴールで逆転に成功すると、桒原の追加点で勝負あり。一度はリードを許すも、紫紺の意地を見せつけた。次戦は9日、ベスト4を懸けて阪南大と対戦する。

初戦から中1日、ターンオーバーで臨むも苦戦を強いられた。「日常に甘さがあったり、日頃の努力が足りなかったり、どこかにスキがあるからこういうゲームをやる。もっと圧倒しなければいけない」(栗田大輔監督)。指揮官は前半の戦い方を重く受け止めた。開始早々に真鍋のゴールで先制するも、徐々に相手にボールを持たれる。すると32分に自陣深くを崩され失点。さらに36分、同じく左サイドを突破され失点を許した。「次第に相手も慣れてきて、自分たちがプレスをかけられなくなったときに、修正する力がなかった」(宇水)。〝明治の三原則〟は機能せず、リードを譲り渡す形で前半を終えた。

(写真:公式戦初スタメン&初ゴールの宇水)
目標の優勝に向けて勝利が大前提の明大は、後半開始からハイペースで試合を進める。すると64分、途中出場の桒原のクロスに宇水が頭で合わせ同点に。直後に藤森、林、中村を同時投入すると、76分には藤森のFKの流れから島野がゴール前で押し込んで勝ち越しに成功した。さらに80分には「晴己さんが左で切り返すと分かった。ふかさないように、枠に入れることだけ意識した」と、桒原が林のクロスに合わせてダメ押しの追加点。結果的に途中出場の主力組が流れを変え、最終スコアを4―2として辛くも勝利をもぎ取った。

(写真:1G1Aの成績を残した桒原)
チームとして宇水の公式戦初スタメン&初ゴールといったうれしいニュースはあったが、前半の2失点が主力組の温存を妨げたことは大きな痛手だろう。そして次戦は9日、ベスト4を懸けた阪南大との一戦を控える。「明治が明治のサッカーをすれば絶対に勝てる相手。自分たちがやるべきことを徹底することを意識したい」(桒原)。5年ぶりの夏の全国の頂へ、圧倒した〝明治のサッカー〟に期待だ。
[長崎昇太]
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