攻撃陣が躍動 完封勝利で初戦突破!/総理大臣杯全日本大学トーナメント

2024.09.07

 9月4日より、総理大臣杯全日本大学トーナメントが開幕。明大は富士大との一戦に臨んだ。5分に林、11分には島野がゴールネットを揺らして2―0で前半を終える。後半も明大ボールでの時間が長く続いた。そして、林のこの日2得点目のゴールや馬場のゴールが決まり4-0で初戦を完勝で制した

 昨年度王者・富士大は今年度の東北大学サッカーリーグでは10試合で5失点と堅守が光るチームだ。明大の攻撃陣が攻略の糸口をつかめるか、期待がかかった今試合。膠着(こうちゃく)した試合展開が予想された中で、試合は序盤から動く。左サイドから攻めたてると、PA(ペナルティーエリア)外でパスを受けた林がそのまま右足一閃。幸先よく、先制に成功した。さらに11分には、真鍋のバックパスに反応した島野が右足を振りぬき、追加点を挙げ、試合は明大ペースに。その後もロングフィードを生かした攻撃を仕掛けるが、得点には至らず。それでも、セカンドボールの回収や、前線からのプレスで相手に攻め入るスキを与えなかった明大が前半を2-0で折り返す。

 後半に入っても明大の攻勢はとどまらない。坂上、馬場、小林と立て続けにピッチに送り出していく。79分、相手の前線へのスルーパスから抜け出されピンチを作られるも判定はオフサイド。難を逃れた明大は前半とは異なり、後半は細かなパスワークからチャンスをうかがっていく。そして81分、セカンドボールを回収した林が得意のドリブルで相手守備陣を切り裂き、今試合2得点目のダメ押し弾。また、終了間際にも島野のクロスに合わせた馬場がゴールを挙げた。そして、ここで終了のホイッスル。4-0と最後まで集中を切らさず完封勝利を飾った。

 セカンドボールの回収から3得点が生まれた今試合。明治の三原則の一つ〝切り換え〟が大いに発揮された。最大の武器である攻撃が全国の舞台で通用したことは大きく自信につながったはずだ。この勢いで紫紺の戦士たちは、5年ぶりの優勝、そして日本一へ突き進む。

[早坂春佑]

写真提供:明大サッカー部