延長戦にもつれ込む激闘 最大16点差から逆転勝利!/関東大学1部リーグ戦

 ここまで1勝4敗と、リーグ下位に位置する明大。巻き返しを図るべく今試合に臨んだ。前半、相手ガードの勢いに引っ張られミスも重なり、大きく点差を離される。気持ちを切り替えて挑んだ後半、リング下での得点で点差を少しずつ縮めていく。そして第4Qでついに相手の背中を捉え、そのまま延長戦に突入し粘り勝ち。リーグ戦待望の2勝目を挙げた。

◆8・24〜11・3 第100回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)

▼9・4対山梨学大戦(川崎市とどろきアリーナ)

○明大77{17−19、13―20、18―18、23―14、6−5}76山梨学大

 スターターは、P G平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)、S G針間大知(情コミ3=福岡大大濠)、S F武藤俊太朗(政経2=開志国際)、P F小河原幹太(営4=八千代松蔭)、P F塚田大聖(政経2=土浦日大)

 リーグ戦1巡目も折り返し地点。1部リーグ上位を目標に掲げる明大にとって今節の勝利は必須であった。第1Q、サイズのミスマッチを生かして塚田がインサイドでの得点を重ねる。また、途中出場の越田大翔(政経4=仙台大明成)が奮起した。しかし、相手のスコアリングガードのシュート力やスピードに歯が立たず2点ビハインドの展開に。第2Qではさらに相手の勢いが増し、一時16点差まで離される。なんとか食らいつきたい明大は、武藤がインサイドやリバウンドで躍動し着実に点差を縮め、9点ビハインドで前半を終えた。

 迎えた後半、明大は意地を見せる。第3Qも我慢の時間帯が長く続いたが、第4Qでついに相手を捉えた。今試合これまで3Pシュート1本にとどまっていた葉山隆誠(国際4=中部大第一)のスティールからの得点で流れを一気に引き寄せる。また、葉山は直後に3Pシュートを連続で成功させ、チームの士気を一層高めた。その勢いに乗り、オールコートプレスを実践し相手に圧をかけ、次々とディフェンスを成功させる。終盤に針間が2本のフリースローを獲得し、同点で延長戦へ突入した。

 延長戦でも明大の集中力は途切れず、堅実な守りで相手のシュートを落とさせた。オフェンスでは平松や針間の積極的なドライブで点を重ね、見事勝利をつかんだ。「出だしの部分をちゃんとできるかどうかが課題」(葉山)と、勝利こそしたものの出だしの悪さが改めて浮き彫りになった今試合。この課題を改善し、明大らしいバスケで上位へ駆け上がっていけるのか、注目したい。

[平良有梨奈]

試合後のコメント

葉山

――山梨学大の印象はありますか。

「小さい選手が多くて3Pシュートが入るチームですね。そこをしっかり抑えないといけないです。まだディフェンスで甘い部分も多かったので、次はそこ改善して、もっといい試合運びで勝ち切れるようにしていきたいです」

――スティールから得点に結びつけたシーンもありました。

「あそこで自分がハッスルできたのは良かったと思います」

針間

――第4Q、葉山選手の活躍で流れが一気に来ましたが、振り返っていかがですか。

 「それまで流れが良くなかった中で隆誠さんが3Pシュートを決めてくれて、チームの雰囲気がすごく良くなりました」

――延長戦でも野溝選手(山梨学大)に激しくマッチアップしていましたがどのような点を意識してディフェンスしていましたか。

 「3Pシュートはまずやらせないという意識で。どんなタフなショットでも決めてくる選手なので、まず絶対に打たせない、その次に持たせないというところをすごく意識してやりました」