
リーグ戦開幕! 松蔭大相手に健闘するも惜敗/関東大学女子2部リーグAブロック
ついに幕を開けた関東大学女子2部リーグAブロック。昨年度は2部リーグBブロックで戦っていた明大も、今年度からはAブロックでしのぎを削る。初戦の相手は昨年度2部Aブロックで2位入賞を果たした松蔭大。前半は流れに乗り切れずに苦しい時間が続く。後半はよりディフェンスに力を入れるとともに攻撃の手も緩めなかったが、序盤に離された点差を詰めることができず敗北を喫した。
◆9・4~10・27 第74回関東大学女子2部リーグAブロック(東町スポーツセンター他)
▼9・4 対松蔭大戦(東町スポーツセンター)
明大63{12-24、19-19、15-19、17-13}75松蔭大〇
スターターは、PG新林未悠主将(理工4=湯沢翔北)、PF山本涼菜(文4=浜松開誠館)、CF後藤葉の佳(理工3=鵠沼)、SF神山南帆(文3=白鴎大足利)、PG萩原加奈(文2=浜松開誠館)。
先制点こそ決めたが、前半は流れをつかめなかった。「立ち上がりが悪くて開いた点差が、最後までつながって負けてしまった」(山本)と語るように第1Qは積極的にシュートを放つがなかなか決まらず、明大にとって我慢の時間が続く。積極的にリバウンドに飛び込むなどの泥くさいプレーを徹底するも、12点差をつけられ第2Qへ。相手の巧みなディフェンスに苦しみながらも勢いに乗り始めた明大は、徐々にシュートを沈める数が増えていく。「オフェンス面では中でつなぐことを意識していた」(新林)という言葉通りに萩原や神山、後藤がゴール下で躍動する姿も目立った。しかし松蔭大の高精度なシュートにも悩まされ、点差が縮まらないまま後半を迎えることとなる。
「(ハーフタイムに)パスミスを減らすためにフェイクを使おうとか、ディフェンスで3Pを打たれている部分が多いから、自分のマークはもう少し頑張って付こうという話をした」(山本)と明大は作戦を立て直して巻き返しを図る。だが松蔭大もそう簡単に主導権を渡してはくれず、第3Qはターンオーバーを繰り返す激しい展開に突入。新林がドライブで切り込み得点をもぎ取ると、松蔭大が3Pシュートで取り返すといったような一進一退の攻防戦が続いた。松蔭大がリードを保ったまま迎えた最終Qでも、互いに流れを断ち切るような気迫あふれるプレーが繰り広げられる。松蔭大の激しいディフェンスによって、ショットクロック内でシュートを放てない場面も見られた。明大はレイアップや3Pなど多彩な攻撃を仕掛け続けるが、一歩及ばず。前半につけられた点差が響くかたちでの敗北となった。
リーグ戦は黒星発進となったが「ボックスアウトの意識も徹底して、今まで課題だったリバウンドに全員が飛び込めていたのが良かった」(新林)とこれまでの弱点を強みにできた一戦でもあった。リーグ戦の目標として掲げるのは、3位以内に入賞して全日本大学選手権への切符を手にすること。昨年度よりもハイレベルなバスケットが求められる環境に臆することなく、目標へ向かって自分たちのバスケを貫いてみせる。
[春田麻衣]
試合後のコメント
新林
――松蔭大は昨年度2部リーグAブロックで2位に入賞しているチームですが、どのような意識で試合に臨みましたか。
「相手がドライブしてから外のシュートが強いというチームだったので、抜かれてカバーに行った後ローテーションを早くしようというような意識の守備ではやっていました。ですが相手の方がやはりそこのパスが早くて、簡単に打たれてしまった場面がありました」
――昨年度とは違う2部リーグAブロックで戦うリーグ戦が始まって、キャプテンとして意識していることはありますか。
「やはり自分たちはあくまでもチャレンジャーなので、恐れることなくチームみんなで頑張るということ。そして試合に出るのは5人だけですが、サポートしてくれるメンバーもいるのでそこはキャプテンとして、チームでしっかりここから2カ月戦っていこうという意識でいます」
――今後への意気込みをお願いします。
「今日が初戦で試合はまだまだ続くので、出るのは限られたメンバーかもしれないけれどそこをどんどんチーム全体として補って、最後までみんなで走り切りたいです」
山本
――積極的にリバウンドに飛び込む姿が印象的でしたが、そこは強く意識されていましたか。
「そうですね。一応明大の中だと自分が4番や5番という大きいポジションで、大きい相手とやらなくてはいけないので、そこで負けないように頑張るという部分はずっと意識していました」
――次戦で改善したいところを教えてください。
「やはり立ち上がりで今日のようにあれだけ離されてしまうと精神的にもきつい部分があるので、山梨学大はもっと大きな相手ですが、そこで最初に少しでも点差縮めて食らいついていけるように頑張りたいなと思います」
――リーグ戦の目標達成へ向けて、どのような役割を果たしたいと考えていますか。
「自分は4年生で最後なので、気持ちのこもったプレーを大事にしたいです。自分はリバウンドなどの泥くさいところを強みとしているのでそういう面で気持ちを見せて、少しでも後輩に何かいいものを見せられたらいいなと思います」
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