
インカレ事前インタビュー③ 田渕海斗、廣島偉来/日本学生選手権
9月5日から4日間、大学競泳界最大の大会・日本学生選手権(インカレ)が行われる。世界を相手に戦った〝黄金世代〟の4年生を筆頭に、男子は総合得点500点での優勝を見据える。女子は、一人一人のタイム、得点の向上を目指す。
今回は、田渕海斗(情コミ4=日大藤沢)と廣島偉来(政経4=淑徳巣鴨)のインカレ事前インタビューをお届けする。
(田渕のインタビューは8月25日、廣島のインタビューは26日に電話にて行われました)

田渕
――現在のコンディションはいかがですか。
「いい感じに強化できているのと、試合での結果が結構自信につながるようなものが多いので、自分自身に期待している状態です」
――国際大会代表選考会(パリ五輪選考会)では自己ベストを叩き出しました。改めて振り返っていただけますか。
「選考会は自分自身のベストパフォーマンスが出せて、それは良かったかなと思いますし、このレースを経験して『まだいける』というのは自分で分かりました。ぜひまたベストを出したいなと思います」
――今のチーム明治はどう感じていますか。
「強いですよね。去年優勝して、今年も優勝候補だと思います。初日は4年生が出場するということで、僕と五味と栁川でビシッと見せて、付いてこいよというところを見せられたらと思います」
――インカレでは1年時、400メートル個人メドレーで優勝し鮮烈なインカレデビューを飾りました。
「あの時のレースは覚えていて、でもまだ正直泳ぎもそこまで良くなかったのに優勝できたという印象があって。まだ若さで泳いでいたかなというか、すぐ寝たら回復するような年齢だったので、しっかり毎日練習できていたことが優勝できた要因かなと思います。この年になると回復が追い付かないというところもあります。それでも(今年)3月の選考会でベストが出たのは、やはり練習の質が上がっているということだと思います。3年前優勝したというところで最後も優勝で終われればうれしいですし、他の種目でも優勝したらもっとうれしいです。リレーでも優勝したいです」
――ここまで3年間を各学年ごとに振り返っていただけますか。
「やはり1年生のインカレは印象的ですね。あれがあったからここまで続けてこれているというのもあります。やはりあのガッツポーズが自分の中では脳裏に焼き付いていて、あれをもう一回したいという気持ちがあります。2年生、3年生は、この前の3月の選考会もあって、悔しい気持ちが印象深いです。1年生の時みたいなうれしい試合もありますし、今年の悔しいレースもありつつ。勝つだけじゃない、負けることも水泳だと思うので、勝って負けての繰り返しが高みを目指す要因になっていると思います」
――同期との思い出はありますか。
「全員集合することがあまりないですが、その中でも仲が良い方だったかなと思います。去年はみんなで声掛け合っていい雰囲気でできたかなと思います。去年は3年生だけで137点というところで『来年は150点』とみんなで共有してたので、最後150点取って総合500点取りたいなと思います。1年生の時からずっと僕らの代が一番強くて、学年ごとに見るとずっと強くて今年まで来たので、そこはプライドを持ってやりたいです」
――改めてインカレへの意気込みをお願いします。
「夏は本当にこのためにやってきたと言っても過言ではないです。ぜひ優勝したいなとは思いますし、4年生は150点、総合500点というのはぶれずにやっていきたいなと思います。しっかり引っ張って全員で勝ち取ります」
廣島
――最近の調子はいかがですか。
「順調に仕上がってる感じですね。ベストは狙えると思うので、100%って言っていいのかなって感じです」
――最近強化している部分はどこですか。
「前半を無理なく速く。体力を温存して、今まで以上のスピードで今まで以上に楽にと思っています。仕掛けるのは後半になると思いますし、前半で上位に入ることができたら後半も自分のレースにできると思うので、そこにつながる前半をつくられたらいいなと思います」
――小方颯選手(日大)のことは意識しますか。
「今年こそは勝てればいいなって。ずっと負け越しているので、一矢報いられればいいなと思います」
――自信のほどはいかがでしょうか。
「結構ありますね。ベスト更新できれば全然ある(小方に勝てる)と思うので、それを目標に残りの期間仕上げていきたいです」
――個人メドレーと平泳ぎの両立についてはいかがですか。
「僕自身は平泳ぎの練習はそんなに入れないタイプで、割と練習は個人メドレーに集中しています。それでも平泳ぎの調子はまずまずなのでそれでいいのかなって思います。個人メドレーである程度(平泳ぎも)距離は泳ぎますし、僕自身の泳ぎのタイプとして平泳ぎは技術的なところよりはテンポだったり体力面だったりレース展開が強みなので、キックやプルの技術などは個人メドレーの練習でまかなえるのかなっていうふうに思います」
――ここまでの4年間を振り返ってみていかがですか。
「タイムの停滞や調子が上がらない時期もあったんですけど、それなりに順調に水泳できたのかなって思います。時々ですけどベストも出して、優勝もして、日本代表にも何回か入れてもらったので、充実していたのかなって思います」
――インカレに向けての意気込みをお願いします。
「2種目(200メートル個人メドレー、200メートル平泳ぎ)ともベストを更新して、2冠を目標に頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。
[上原朋子、橋本太陽]
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