
中大との接戦制す 開幕戦白星スタート/秋季リーグ戦
甲子園ボウルを目指す戦いが幕を開けた。初戦は中大と対戦。試合開始直後から明大の猛攻でTD(タッチダウン)を奪うが、中大も負けじと得点を重ねる。21-28と一時は勝ち越されるも、第4Qで追い上げ、31-28で、秋季リーグ初戦で白星を挙げた。
◆8・31~11・10 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)
▼9・1 対中大戦 (駒沢第二球技場)
○明大31{14―7、7―21、7―0、3―0}28中大
雨の中、甲子園ボウルを懸けた秋季リーグ戦が開幕した。今年度から大学日本一を決定する全日本大学選手権の大会方式が変更され、関東からは3校が出場可能に。グリフィンズは創部90年の節目に、悲願の日本一を目指す。
初戦は昨年度秋季リーグ4位の中大と対戦した。明大の攻撃から試合が始まると、第1Q開始直後、RB#34廣長晃太郎(商4=箕面自由学園)が約50ydのロングゲインで一気にゴールラインへと近づく。その後、RB#21高橋周平(文3=足立学園)のランプレーで見事先制TDを獲得。試合開始2分22秒で先制点を奪い、好調なスタートを切った。しかし、中大オフェンスも反撃を見せ、第1Q7分に同点TDを許してしまう。続くグリフィンズの攻撃では、またも廣長がロングゲインで活躍。キックオフリターンで約60yd前進すると、今度はQB#15新楽圭冬(商3=都立戸山)がそのままゴールラインまで走り切り、TDを決めた。「自分で走ってTDを取ったのは大学に入って2回目。秋の公式戦では初めてだったのでうれしい」(新楽)。14-7と一歩リードで第1Qを終えた。
続く第2Qも、激しい攻防戦が繰り広げられた。序盤ではそれぞれTDを獲得。しかし、ロングパスをつなげた中大に同点のTDを奪われる。明大は反撃を試みるも中大ディフェンスに阻まれ得点につなげることができない。「スピードが速かったり、分かりにくいディフェンスをしてきた」(廣長)。第2Q終了まで残り42秒、勢いに乗った中大に勝ち越しTDを許してしまう。21-28で前半を終え、明大は追う立場となった。
後半戦ではディフェンス陣も奮闘を見せた。DL#9守屋圭(政経4=佼成学園)やDL#91山下遼太(文4=関西大倉)が好プレーで中大を抑え込む。オフェンスも、ランプレーで着実にゴールラインへと距離を詰め、最後はFB#48小山田匠吾(営2=栄東)が押し込み、TDに成功。7点を奪い、27-27と同点に追いつく。決着をつけたい第4Q、チャンスをつかんだのはグリフィンズだった。第4Q9分、DL守屋が相手オフェンスのミスを見逃さずターンオーバーを獲得し明大に攻撃権が移る。中大ディフェンスに阻まれながらも、K#4近藤倫(農4=桐光学園)がFGを決め、勝ち越しの3点を獲得した。ディフェンス陣も後半戦は1点も許すことなく、試合終了。31-27で、グリフィンズが開幕戦勝利を遂げた。
全7試合が行われる秋季リーグ。接戦を制し、好調な滑り出しとなった。次戦は慶大との対戦。悲願の日本一達成へ、グリフィンズの挑戦は始まったばかりだ。
[坂内咲月]
試合後のコメント
廣長
――オフェンス陣のプレーを振り返っていかがですか
「OLが強化されてきて、サイズもあるのでそれをうまく使いながら、パワーのランプレーでしっかり押していくということと、その裏をかいたプレーのバリエーションを少しずつ持ったチームになってきていると思います」
――ランでの攻めが効果的でした
「しっかり(ランが)出るところは出ていましたが、要所要所の大事な場面、取り切らないといけないシチュエーションや負けている状況で、大事な部分を取り切れなかったのは今回の反省です」
新楽
――試合を振り返っていかがですか
「オフェンスでは、最初いいところがありましたが、後半出なくなった時にうまく雰囲気を上げられずズルズルやられて、得点につなげられないシーンが多くありました。ここは、明大オフェンスの良くないところが出てしまったと思います」
――次戦に向けて意気込みをお願いします
「次戦の慶大はディフェンスが強いチームだと思うので、オフェンスで今回良くなかったところを2週間で修正して、1対1の勝負が増えると思うのでそこでしっかり勝ち切れるようにチームで声をかけ合って高め合っていけたらいいなと思います」
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