
今季ラストマッチ 絶対王者と対戦/全日本学生選手権
目標として掲げていた初戦を大勝で突破し、勢いに乗る明大。迎えた2回戦では、大学水球界の王者・日体大と対戦した。前半で大きくリードを許すも、後半では攻撃の奮闘で、反撃を見せる。最終スコアは12-28で敗退が決定。今大会を最後に4年生は引退し、日本学生選手権(以下、インカレ)に幕を下ろした。
◆8・28~31 第100回日本学生選手権
▼8・29 対日体大戦 (東京アクアティックスセンター)
明大12{4-8、2-5、5-7、1-8}28日体大◯
「すごく長いと感じていたはずなのに、あっという間だった。最後の最後まで、笑いが起きるような水球人生だったと思います」(越智大介・理工4=明大中野)。勝ちきれない試合が続き、悔しさを残したリーグ戦から約2ヶ月。「リーグ戦後もチーム力を高めて、試合に挑んだ」(林大悟主将・営4=千葉敬愛)と準備を重ねて、圧倒的王者と対戦。
試合は、第1Pが開始すると早々に連続失点を許し、リードを離される。「気持ちを折らずに、みんなで声を出し合って、攻め続けた」(越智)。これが功を奏し、流れを取り戻す。エース・越智の個による得点と来シーズンでチームの核を担う宇津野貴大(営3=明大中野)の5得点で、日体大に大きく迫る。しかし第3Pで、チームのキャプテンの林とエースの越智が永久退水を取られ、プールを退く形に。暗い雰囲気で試合が終わると思われた中、第4Pで一筋の光が差した。
エースとキャプテンの退場から、試合の流れが危ぶまれた一方で、来シーズン以降チームに残る選手たちの活躍が光った。特に目立ったのは、3分。抜け出した筒井将登(営3=明大中野)と宇津野の連携だ。来シーズンを楽しみにさせる、期待感のある一発であった。試合を通して「通用するところが結構見えてきた」(筒井)と自信を確信に変える。しかし、試合は12-28で敗戦。「最後までやりきれて良かった。最後に4年生と楽しめたと思う」(濱口颯太郎・農1=明大中野)と明るく振り返る。「来年以降も、後輩たちはみんなで賑やかにやってると思います」(越智)。来年以降も、笑顔で前に進もうとする姿勢が見受けられた、そんな彼らの躍進に期待したい。
[岩田英佑]
試合後のコメント
越智
――試合を振り返っていかがですか。
「圧倒的王者の日体大相手にかなり善戦できて、 いい試合ではあったと思います。最後楽しくやれたかなっていう試合でした」
――今シーズンを振り返っていかがですか。
「自分はエースなんで、すごく厳しくマークを受けることが多かったんですけど、その中でもやっぱりエースとして点を取り続けることができて、チームの勝利に貢献できたところはよかったなと思います」
林
――四年間を振り返っていかがでしたか。
「あっという間でした。自分は、中学二年生から水球をやってきて、そんなに水球を長いことやってるわけではないんですけど、人生の半分ぐらいを費やしてきても、それでも一瞬だったなっていうのは、やはり楽しかったからだったと思うので、これからも水球ができたらいいなと思います」
――ありがとうございました。
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