
専大に力負け 悪い流れ断ち切れず/関東大学1部リーグ戦
悔しい敗戦から一夜明け、迎えた専大戦。連戦の疲労が残る中、伊藤治輝(政経4=桐光学園)が負傷し途中退場するなど満身創痍(そうい)の戦いを強いられる。未来の日本代表候補を擁する能力者集団に果敢に立ち向かうも地力の差を見せつけられ2連敗となった。
◆8・24~11・3 第100回関東大学1部リーグ戦(白鴎大大行寺キャンパス他)
▼9・1 対専大戦(白鴎大大行寺キャンパス)
明大50{14-24、11-19、5-17、20-14}74専大〇
スターターは、PG平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)、SG針間大知(情コミ3=福岡大大濠)、SG武藤俊太朗(政経2=開志国際)、PF伊藤治輝(政経4=桐光学園)、PF小河原幹太(営4=八千代松陰)
「昨日は自分のミスで負けてしまったので、今日は積極的にシュートを打っていこうってメンタルで臨んだ」(武藤)とゲーム開始から武藤がステップバック3Pシュートを決め、先陣を切る。勢いに乗りたい明大だったが相手のフィジカルなディフェンスに苦しみ、18点のリードを許して前半を終えた。得失点差のために少しでも点差を詰めたい後半戦は「リバウンドの部分を前半から修正できたのは良かった」(森田稀羅・営2=北陸学院)と全員が積極的にリバウンドに参加。ゲームを通してオフェンスリバウンドを10個奪うなど昨年度リーグ2位の強豪に食い下がる。それでも相手のハイクオリティーなバスケに太刀打ちできず50―74で敗戦となった。
今回戦った専大には武藤が開志国際時代をともに戦った介川アンソニー翔選手が在籍している。高校3年時はダブルキャプテンとして互いを支え合い、ウィンターカップで全国制覇を成し遂げた。大学でもアンダーカテゴリでの日本代表でチームメートになるなど常にトップレベルで切磋琢磨(せっさたくま)している。2人はお互いの印象について「アンソニーは3Pシュートからドライブまでなんでもできる頼りがいのある選手」(武藤)、「俊太朗は当たり前のことを人より倍うまくできる選手でチームにとって助かる存在」(介川選手)と語った。そんな戦友とのマッチアップが今ゲームで実現。試合後介川選手に感想を伺うと「高校時代からうまかったが、大学に入ってからいろいろなところがレベルアップしていて敵として本当に厄介な存在だった」と笑顔で語った。今でも普段から連絡を取り合うほど仲が良い2人。別々の道を歩んでいても3年間ともに戦う中で培った絆は2人を動かす原動力となっている。
明大は5試合を終えた現時点で1勝4敗と厳しい幕開けとなった。次戦は昨年度1勝1敗の山梨学大。「焦らずやっていけば勝てる相手だと思うので、やるべきことを徹底して頑張りたい」(森田)と巻き返しに燃える。目標のリーグ戦ベスト4に向け、目の前の1勝をつかみに行く。
[島田五貴]
試合後のコメント
武藤
――収穫と課題を教えてください。
「チームとして収穫は特にないです。課題はルーズボールなどの泥くさい部分が本当にできていないのでそこかなと思います」
――ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか。
「筑波大に勝てたことは大きいと思うんですけど、それ以外の試合内容がひどすぎるのでメンタル的にも戦術的にもしっかり準備してやっていきたいです」
森田
――神大戦では入りが悪かったという反省がありましたが、改善はできましたか。
「アップから強度上げてみんなで声出していこうって話していて結構声出したつもりだったんですけど、監督たちにはまだまだ足りないと言われたので次からはもっと意識してやっていきたいです」
――次戦への改善点を教えてください。
「やっぱりリバウンドですかね。自分たちは小さいのでボックスアウトをもっと徹底していかなければならないと思います。あと、チームが悪くなっているときに(チームを)盛り上げられるように頑張りたいです」
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