昨年度王者に及ばず リーグ戦2連敗/関東大学女子1部リーグ戦

2024.09.01

 関東大学女子1部リーグ戦(リーグ戦)第2戦の相手は昨年度のリーグ戦王者の筑波大。降雨の影響で2日間に及ぶ試合となった。ダブルスでは、藤永萌花(文2=野田学園)・長谷川晴佳(国際2=野田学園)組が第3セットの10ポイントマッチを制し勝利を挙げた。シングルスでは、白﨑望愛(法2=仁愛女子)がリーグ戦初出場。勝利を収めることはできなかったが、第1セットではタイブレークを制し、確かな爪痕を残した。チームの最終スコアは1―6と昨年度の王者相手に厳しい結果となった。

【D1:鈴木渚左主将(国際4=野田学園)・五十嵐唯愛(政経3=四日市商)VS吉本菜月・櫻田しずか組】

 第3セットまでもつれ込むも勝利を収めることはできなかった。降雨とグラウンドコンディションの影響で遅れての開始となった今試合。第1セット、第1ゲームのサーブゲームを息の合ったプレーで獲得し、良いスタートを切る。ゲームカウント1―2で迎えた第4ゲームでは、鈴木のキレのあるストロークと五十嵐の強烈なバックリターンでブレークを奪う。しかし、その後はラリーで粘りを見せるも得点を取り切ることができず、このセットは2―6で落とした。

 続く第2セットも白熱したラリーの続く展開に。両者がそれぞれのサービスゲームをキープし合い、ゲームカウント3―2となった時点で、試合は翌日への持ち越しが決まった。「反省や相手の分析を唯愛と話し合って、ベンチのコーチやスタッフの方々とも話し合って、やり方を考えて準備をした」(鈴木)。作戦を立て直し、迎えた2日目も降雨の影響で試合は遅れてのスタートに。「流れ的に良くも悪くもない状態で、延期の悪影響っていうのはほとんどなかった」(五十嵐)。ミスが重なり2ゲームを連取されてのスタートとなるも、第8ゲームでラリーを制しブレークを奪うと、その後のゲームも危なげなくキープ。カウント6―5で迎えた第12ゲームで五十嵐のボレーが光り、このセットを7―5で獲得した。

 試合は10ポイントマッチの第3セットへ。連取されたポイントの分、ポイントを連取し返すといった両者譲らずの展開が続く。鈴木のコートの隅を突く鋭いストロークで7―6となるも、その後はサイドアウトやミスが重なり、4ポイントを連取され7―10で試合終了。勝利を収めることはできなかった。

 2日間に及んだ試合を終え五十嵐は「延期したことで新しい作戦を相手より立てられていたと思うので、それは良かった」と語った。天候、そして会場のコンディションが試合に大きく影響を及ぼす厳しいリーグ戦が続いている。「2敗してしまっている状況だが、高い意識を持って前を向いていけるように、私がポジティブな声掛けをするよう意識して、みんなで勝っていけるようにしたい」(鈴木)。次戦はアウェイで行われる山梨学大戦。今年度リーグ戦初勝利となるか。

[髙橋未羽]

試合後のコメント
鈴木
――日をまたいだゲームとなりましたが、影響はありましたか。
 「亜大戦でも延期になってしまって、その時は家に帰った時でもずっとテニスのこと考えて、あまりオンオフの切り替えもできていなかったので、今回は家に帰ったらリラックスした状態であまり考えすぎないようにというのを意識していました。延期になった場面では切り替えをできるようにしたらいいと思っていて、それによってプレーやポイントが取れたと思います」

――シングルスの試合を振り返っていかがですか。
 「ファーストは5―2まで行ったのに、そこで自分から打ちすぎたり、サイドアウトだったり、自分からプレッシャーをかけに行きましたが、自分からのミスが多かったので、いい流れでできている時こそ、焦らずできるようにしたいなと思っています。どんな状況になっても諦めずに1ポイントを取るという意識をしていたことは良かったかなと思います」

五十嵐
――シングルスの試合を振り返っていかがですか。
 「ファーストセットは先にリードしていましたが、そこから流れを失ってしまいました。セカンドセットはずっと自分が主導権を握ったままだったと思います。ファイナルセットの最後の最後にキープが続いていた時に、先に相手にブレークされてしまったことが敗因だと思っていますが、インカレ(全日本学生選手権)からシングルスがうまくいっていなかった中で、前に出て、自分らしいプレーをすることがここ最近で一番できていたなと思うし、ダブルスをやっていく上でボレーとかスマッシュが結構上達して、ボレーは結構打っても、全部入ったりしたのでそういうところは自信にしていきたいなと思いました」

――次戦に向けて意気込みをお願いします。
 「延期だったりして長かったですが、次戦に向けて全員で回復していきたいなって思うのと、落ち込んでいる暇はないので、全員でここからもっと気持ちを上げていけるようにしたいです」

大沼愛弥(文4=野田学園)
――試合を終えて今のお気持ちはいかがですか。
 「悔しいの一言に尽きます。亜大戦も今回の試合も、あと1個落としたら負けっていう状態で、自分が落としてしまってチームの負けが決まって しまいました。もう少し粘れたなって思うし、自分の負けでチームの負けが決まったっていうのが余計悔しいです」

――今試合の良かった点とか次戦への課題をお願いします。
 「良かった点は第1セットを落としてもしっかり第2セットで切り替えて自分のテニスができたことです。あと1本粘ることや、最後まで決め切ることができなかった点が力不足だと思ったので、そこはもう気持ちの部分も大きいので、 次また出る機会があったらしっかりもう1回気持ちを入れられるようにしたいと思います」