
自力でのファイナル4進出消滅 早大に惜敗/関東学生リーグ戦
2試合を終えて1分1敗と勝利から遠のく明大。リーグ戦初勝利を懸けて挑んだ早大戦だったが、終盤に力尽き5―6で敗戦。2年ぶりのファイナル4進出は絶望的となった。
◆7・7〜12・24 第36回関東学生リーグ戦(江戸川区臨海球技場他)
▼8・31 対早大戦 (大井ホッケー競技場メインピッチ)
明大5{1―1、2―1、1―2、1―2}6早大◯
リーグ戦初勝利に向けて流れをつかみたい明大は、序盤からAT佐藤颯士主将(商4=徳島市立)を中心にゴールへと迫る。すると10分にディフェンスの間を抜けたAT山崎朝陽(政経3=明大明治)が味方からパスを受けシュートを放つと、強烈なボールが相手ゴールへと突き刺さり明大に待望の先制点をもたらした。このゴールで流れをつかんだかと思われたが、第1Q終了間際に1点を返されると続く第2Qにも反則により人数の少なくなったディフェンス陣が崩され逆転を許す。苦しい展開となった中で、チームを救ったのは主将の佐藤だった。「負けたらファイナル4がなくなってしまうので、2点を取りに行くためにオフェンスはどんどん攻めようと話していた」(佐藤)。チームが怒涛(どとう)の攻撃にかじを切る中で、佐藤がこぼれ球を押し込み同点に追い付くと、数分後には前でボールを受け、一人で早大のディフェンス陣に切り込んでいきそのままシュート。ボールはネットに吸い込まれ第2Qを終えた時点で3―2。1点リードで前半を折り返した。
このまま逃げ切りたいところだったが、後半から早大の素早いパス回しに翻弄(ほんろう)される時間が続く。第3Q開始直後に連続で失点を許すと、一時同点に追い付く場面はあったが、逆転には至らず。「いきなり2点を取られたことが、気持ち的にも試合展開的にも大きくて、後手後手の展開になってしまった」(DF西村尊・商4=実践学園)。終盤に入りディフェンス陣の足が止まってきたところを崩されじわじわと点差を広げられていく。第4Q終了間際に佐藤がこの日3点目となるゴールで1点を返すも万事休す。終盤に力尽きリーグ戦初勝利とはならなかった。
得点力不足が課題となっていたチームにとって5得点とオフェンス陣が気を吐いたものの、攻守がかみ合わず無念のリーグ戦3戦勝ちなし。自力でのファイナル4進出は絶望的な状況となった。「(次戦の)日体大戦も簡単にはいかないと思うが、練習からもう一回気を引き締めて頑張っていきたい」(山崎)。残るリーグ戦は2試合。チーム一丸となり紫紺の意地を見せられるか注目だ。
[冨川航平]
試合後のコメント
伊藤駿コーチ(令5商卒・現FALCONS)
――試合を振り返っていかがですか。
「ディフェンスもオフェンスも、やりたいことはできていたんじゃないかなっていうふうに思っていて。ただ、それ以外の部分の細かいところ、クリアとライドの細かいところをサボったりとか、あとは単純なパスとキャッチの技術を、やっぱり普段の練習で詰めなかったところの甘さが出たのかなっていうのが正直な感想で。そこの底力で、まさに最後こういうワンスコアゲームとかで負けたのかなっていう正直な感想です」
白取諒介コーチ(令5商卒・現GRIZZLIES)
――早大戦に向けてチームとしてどのような対策をしてきましたか。
「技術のところは代替わりする前からあるって言われていた中で、抽象的ですが精神的なところで、やっぱこう1年間通してちょっと弱さが見えた。こういった接戦に勝ち切れなかったり、前回も守り切れなかったりっていうところに出てきちゃってるんで。今更反省とかあんまりないですけど、来年以降はその厳しい選択、勝つためにどの選択を取ったらいいかっていうところはチーム全体意識していくのが課題かなと思います」
佐藤
――タイムアウトの際はチームにはどんな声掛けをしましたか。
「明治としてオフェンスは結構攻められてはいたので、4Q後半はチャンスをつくれていたと思うんですけど、そこ決め切れなかったなって思います。ハーフタイムの時はもうやること変えずに攻められてるからってことで、あとはもう気持ち最後まで走りきる、やりきろうっていうところでしたね。最後はやっぱ流れとか、早稲田の方が気持ちがちょっと一枚上手だったかなって感じです」
西村
――ディフェンスリーダーとして試合前はどのような対策をしましたか。
「早稲田の攻撃はパスが全員うまくて、パス展開が速いというのが予想されていたので、対人になったときに自分のマーカーがどこか、1対1を強くしようとしていて、そこはうまくいっていたんですけど、パス回しにやられて失点してしまうところがあって、抑えるポイントはあっていたんですけどそれを早稲田が上回ってきたって感じですね」
山崎
――ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか。
「1分2敗でファイナル4は消えてしまったんですけど、先輩と少しでもちゃんとしたラクロスというかいい試合ができるように、自分たち後輩が次のシーズンに向けられるためにも、絶対2戦勝って入替戦に行かないで、来年に向けて頑張れればなと思います」
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